フランス人の彼が彼女に贈ったのは“仏花”！？→7年後、贈った花の意味を知り…「しかたない」「気持ちが大事」
奥様に渡した花束は…（@bebechan_franceさんより提供）
日本の花屋さんではよく見られる、ユリや菊などの仏花。Bebechan - 日本のフランス人（@bebechan_france、以下Bebechanさん）さんは、こちらの花束を見てとても驚かれたそうです。
bebechanさんは、日本に在住のフランス人。実はこの花束のような仏花を、7年前のデートの時にプレゼントとして彼女に渡したそうなのです。
こちらは仏花なので、お仏壇やお墓にお供えするお花。日本人なら多くの人が知っていることも、bebechanさんには馴染がないので、知らないのも当然です。
しかし、当時の奥様は「すごく嬉しいありがとう。でも他の人にあげない方がいいかも」と、bebechanさんを思いやって言葉をかけたそうです。
こちらの投稿には「相手を大切に思う気持ちが大事」「お気持ち嬉しかったはず」「今お幸せならきっと良い思い出ですね」など、bebechanさんと奥様のお互いを思い合ったエピソードにたくさんのコメントが寄せられました。
今回の投稿についてbebechanさんにお話を伺いました。
“仏花”の意味を知って…
ーデートで渡した花が仏花だったといつ、どうやって知ったのですか？
たまたまお店にその花が売っていたので、今度友人にお花を贈ろうかなーなんてことを軽く考えながらその花を見たんです。そしたら品名に「仏花」と書いてあって...
なんとなく意味の予想がついて、まさかと思ってインターネットで意味を調べて初めて知りました（笑）
ーデートで渡した花が仏花だったと知ったとき、どう思われましたか？
すぐさま仏花の意味を調べて、「しまった...」と思いましたね（笑）同時に、そんなことをした僕とその後結婚してくれた妻に感謝しました。
ー当時の奥様の対応にどう思われますか？
痛恨のミスを犯したにもかかわらず、僕の善意を汲み取ってくれて受け入れてくれた彼女の寛大さに感動しました。同じ過ちを犯さないためにも、すぐに言ってくれてもよかったのですがね（笑）
幸運にもその花束をほかの人に渡すことはなかったので、安堵しています。
bebechanさんの善意を傷つけないために、すぐにミスを指摘しなかった奥様。お二人の優しさが伝わりますね。
二人の出会いは言語学習が好きだったbebechanさんと奥様が、オンラインの言語学習アプリで一緒に勉強をしていたのが出会いだそうです。会話練習で会うことになり、そのときにbebechanさんが一目惚れしたのが始まりだと教えてくれました。
日本に来たきっかけは？
ー13歳の頃に日本に住むという夢があったとありますが、なぜ日本に住みたいと思ったのでしょうか？
幼少期、日本のアニメ（ドラゴンボール、聖闘士星矢、ポケモン）をフランスのテレビで観て育ちました。同時に漫画も読んでいました。最初はこういった漫画の文化で日本を知ったんです。
そのあと、ポップカルチャーだけでなく日本の伝統文化も知りたいと興味を持つようになったんです。日本の漫画や技術、ゲーム、自動車など、いわゆる「メイドインジャパン」はフランスにもたくさんあったので、そんなにたくさんの魅力がある日本とは一体どんな国なんだ？と子どものころに強く惹かれたんです。
クリスマスの時にサンタさんに日本の文化についての本をお願いするなど、日本への興味は止まりませんでした。いつしか漠然と「いつか日本に住みたい」と思うようになっていました。
ー日本の文化のどのようなところが好きですか？
日本は様々な部分においてフランスと大きく違っているので、小さなこともすべてが僕にとって新しい世界です。自分にとってまったく新しいものを見つけられることが、日本の好きなところとも言えます。
最初に心を奪われたのは日本の「人」ですね。敬意と優しさがあって寛大で、心が広い人が多い印象でした。知らない人にも手を差し伸べてくれるような人の心がとても好きです。
ーX（Twitter）には、日本の文化について紹介している内容が多いですがなぜでしょうか？
前の回答でも言いましたが、フランスと日本には大きな違いがたくさんあります。日本の方々にとって当たり前のことでも、海外の人たちにとっては大きな発見なんです。それを備忘録のような形で、皆様にもお伝えしたかったんです。
皆様からの反応をみていると、僕の視点や経験をシェアすることはとてもいい交流の形になるのではないかと思っています。日本に生まれ育っていると、日本の魅力に気づく機会も少ないかもしれませんが、こうして皆様が改めて日本の魅力を再発見できたら、僕にとっても非常に嬉しいです。
bebechanさんは、X（Twitter）とYouTubeで日本の文化についてフランス人目線で紹介されています。日本に住んでいると当たり前だと思っていたことに、新しい魅力を見つけることができます。
今後も日本の魅力をたくさん感じてほしいですね。
