人の印象を決めるのは「顔」。そこから似合う服やファッションのテイストが分かる。
この理論を「顔タイプ診断」として確立したのが、一般社団法人日本顔タイプ診断協会の理事長・岡田実子さんです。
「服選びが楽しくなった」さらに「自分が好きになった」という声が経験者から上がっている「顔タイプ診断」について、岡田さんに取材しました。

顔タイプアドバイザーの授業にて

顔タイプ診断とは?

岡田さんは、2005年にイメージコンサルタントとして起業し、銀座にサロンを設立。5,000名以上の診断を通じて多くの人たちと関わり合ってきたことから、顔が似合う服を大きく左右するのだということに気づき、「顔タイプ診断」を生み出します。

「誰かを思い浮かべる時、その人の体型よりも『顔』を想像しませんか? 顔はその人の個性であり、アイデンティティでもあります。そしてコンプレックスや悩み、他者からのイメージは『顔』に込められているんです」

顔タイプアドバイザーの授業にて

顔が持つイメージは、非常に強いもの。「全ては顔に詰まっている」と語る岡田さんが生み出した「顔タイプ診断」は、顔の輪郭やパーツの特徴、バランスなどから顔タイプを分析することが可能です。

基準は、協会オリジナルの診断フォーマットと測定法。20弱ほどの項目を元に定規で顔を測定し、客観的な数値から導き出します。全国の顔タイプアドバイザーによる測定によって、自分の顔タイプを知ることができます。

また、岡田さんの書籍『顔タイプ診断で見つかる本当に似合う服』の特設サイトに掲載されているセルフチェックツールでは、15個の質問に2択で答える簡易判断が可能です。

「大人顔」か「子ども顔」か判断するために「目の位置、顔の形、鼻の高さ、顔の立体感など、目の大きさ、口の大きさなど」を選択。次に「曲線タイプ」か「直線タイプ」かを確かめるために、「頬の肉感、目の形状、まぶた、眉の形、鼻の形状、唇の厚みなど」をチェックします。

すると「キュート・アクティブキュート・フレッシュ・クールカジュアル」、そして「フェミニン、ソフトエレガント、エレガント、クール」の計8タイプのいずれかに分類されます。最初は4タイプだったそうですが、8タイプまで幅が広がり、より細やかに分析ができるようになっています。

顔タイプ診断チャート図

例えば「キュート」タイプだと、丸みがあるので可愛らしく、年齢を重ねると優しい雰囲気。「エレガント」は、目が大きくて印象的なタイプで、華やかで大人っぽい印象を持っています。

「例えばエレガントは華やかで綺麗目な服が似合います。シンプルすぎると地味になるので、アクセサリーなどで個性を足すと良いですね」

タイプによって、顔の雰囲気に合うデザインや柄、素材や小物、アクセサリーなどの「似合う服」が、客観的に導き出されます。顔に乗せるアイテムのひとつ「眼鏡」も、似合う形があります。そこには天地幅やフレームの太さ、直線的か丸みがあるかなどが関係しています。

顔タイプ診断前のファッション(Aさん)

顔タイプ診断後のファッション(Aさん)

自分の顔タイプと違ったファッションを身に纏うと、「イメージの違い」により、違和感が生じることも。一例として、シャープな印象のある顔立ちの人が、フリルたっぷりの可愛い服を着ていると、どこかちぐはぐな雰囲気が出てしまうような場合が挙げられます。

顔タイプ診断前のファッション(Bさん)

顔タイプ診断後のファッション(Bさん)

内面からも人を輝かせたい

自分の顔を客観視し分析することで、似合う服が導き出せる「顔タイプ診断」。似合う服を身にまとうことで、自分の人生をより楽しめる人たちが増えています。最近の傾向では、女性に限らず、若い男性からも「自分に似合うファッションが知りたい」という声が数多く挙がっているそうです。

「内面からも輝いてほしい」

「服が似合っていると、褒められたり、自分でもワクワクしたりしませんか? 自分に似合う服や自分の魅力を知ることで、自己肯定感が増し、人生が好転していく方を、私は数多く見てきました。内面と外面は密接に関係しています。私は顔タイプ診断を通じて、外見に加えて“内面”からも、人を輝かせたいと思っています」

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