「僕、いろんな本を読んだなかで、自己啓発本だけはどうもしっくりこなかったんですよね。なぜなら、僕が書いたほうがいいと思ったから」

4つのバンドを掛け持ちし、歌って踊れるドラマーとして活動しているYURAサマは、全身からポジティブさが滲み出ていて、漫画のキャラクターのようです。

「昔から、みんな、きっと僕のこと好きって思っていました」

まばゆいばかりの自己肯定感と、人を受け止める能力、そして今話題になっている『バンギャワーク ファンレ用美文字レシピ』という名の美文字練習帳について、YURAサマ本人に話を聞きました。

YURAサマ監修の美文字練習帳『バンギャワーク ファンレ美文字レシピ』(撮影協力:惑星座)

確固たる自信の推され専門家

「僕は推され専門です」と語る通り、YURAサマが推すもの、よりどころにするものはない。ただひたすら推される人。愛を引き受ける専門。ファンの愛情を受け止めることに徹する強靭なポジティブ王子様として、20年以上、君臨しています。

幼い頃から「きっと、世の中のみんなが僕を好きなんだと思っていました」

推され歴のスタートは、小学校2年生の頃でした。それはYURAサマがまだ「たけし少年」だった頃。その後、モテ期が到来し、初めてのラブレターやバレンタインチョコを受け取ります。

そして「やっぱりそうだったんだ。みんな僕が好きなんだ」と確証を得たといいます。漠然としていたものが確信へ。ここから、周囲からの羨望・愛情・依存を受け止める"推され人”、"推され専門家”というべき人生がスタートします。

自らの自信は「親の愛情をたっぷりと受け、培われたものだという自覚があります」と語るYURAサマ。養分たっぷりで育ったたけし少年は、愛情不足や、自己肯定感が得られない人の愛情と依存の矛先となり、人の気持ちと手紙を受け止める「YURAサマ」に成長します。

推され歴のなかで身につけたノウハウを伝授

生涯獲得ファンレターの数「1万通以上」というYURAサマ。

「僕は読むのが好きなんです。今までもらった手紙は全部読んでます。これからもファンレターが届いたら全部読みます。重いのも暗いのも。最長の手紙はノート一冊分でした。これも僕ならOK」

そんなYURAサマは手紙の専門家といえそうなノウハウをもっており、ファンレターを書く際の練習に使える『バンギャワーク ファンレ(ファンレターの略)美文字レシピ』という名の、美文字練習帳を発刊しました。

バンドのファンではなくても、「素敵な出会い」など、日常的に使える言葉も練習することができます。(撮影協力:惑星座)

ファンレターでよく使うフレーズの書き取り練習ができるほか、各フレーズの下には、YURAサマのコメントも書かれています。練習帳を通じて、手紙をよりよくするためのコツを伝授しようとしています。

「ファンレターのみならず、手紙をもらうと嬉しいものです。ぜひ手紙を書きましょう」

読まれる手紙、心に届く手紙、好意が伝わる手紙の執筆を目指して、ファンたちは日々、美文字練習帳に向かっているとか。

各例文の下にはYURAサマのコメントが(YURAサマ提供)

人を嫌いにならない

「僕ね、聞き上手っていわれるんです。それは自分自身でも思っています。聞き上手になるコツは、相手の話をもっと聞きたい、相手をもっと好きになりたい、相手の魅力をたくさん見つけたい、と思うこと。僕は自然とそれができたタイプなのです。そういうマインドに自分で自分をもっていけます」

そして、YURAサマさんは「僕ね、人を嫌いになりません。だからなのか、僕が人から嫌われるとも思っていません」と語ります。

とはいえ、ときには負の感情をぶつけられることも。

「嫌なことを、わざわざ言われることはあります。でも流します。コツは、自分の人生に影響を与える人を正しくチョイスすることです。たとえば嫌なことをいわれても、負の感情を向けられても『この人、僕の人生に関係ないな』と思えば何も聞こえなくなります」

自分のことを認めてくれる場所へ

YURAサマは「みんなで楽しくやりましょうが美徳の今、人と仲良くできない自分を責める人、自分の言いたいこと、やりたいことができない人が増えているのでは」と話します。

「自分のことをちゃんと認めてくれる場所を見つけることです。そこへ行く。自分を認めてくれない場所にいることないし、そういうところばっかりへ行ったら自信がなくなる。否定されない場所を見つけましょう。部活でもいい、SNSでもいい。依存してもいい」

そして、YURAサマを推してもいい。

「僕が発信している情報に触れてくれれば、僕を感じてもらえると思う。そこから好きになってもらうのが僕の仕事なので。僕を好きになったら、Colorful Life♪です」

読書、文字を読むのが好きというYURAサマは、40歳をこえてから読書家になりました。他にもエアロビのインストラクター、マラソンなど、常に新しいチャレンジを続けているYURAサマは、何かを始めるのに遅いということはないということを体現し続けています。

この記事の写真一覧はこちら