小さなパンダのぬいぐるみを携えて待ち合わせ場所に現れたのは赤木大介さん。恰幅のよい体躯と口元にヒゲを生やした雰囲気と、パンダを抱えているチャーミングな姿にはギャップを感ぜずにいられない。

赤木さんの身の回りは、いつもパンダのグッズで溢れている。

見る人によっては、「この人はどんな人なんだろう?」と興味を持つかもしれない。数年前からパンダの可愛さに惹かれて大好きになったという彼の部屋はパンダグッズで溢れている。自宅にはトイレやお風呂などいたるとこにパンダのアイテムが置かれ、シャツやぬいぐるみなど合わせてそのグッズはおよそ100以上にのぼるという。

英語を教えている傍らで、現在中国語を独学で勉強している。

そんな赤木さんは、いくつかの職業を持つ。得意の英語を生かして東京、埼玉の大学で講師として英語を教えている。10年の間に教えた生徒は3500人にのぼるという。かつて大学で英語を専攻し、オーストラリアにも短期留学していた。オンラインでも一般の人を対象に英会話レッスンをする。最近ではYouTubeを活用して英語を十分に習得していなかった人や英語力を伸ばしたい人を対象に立ち上げた「大人のやり直し英会話」を定期的に更新する。

英語以外にもラジオパーソナリティとして地域情報や音楽のことなど発信するライブリーFMを毎週ラジオ基地から流して地域の人々へのコミュニケーションを図っている。

ラジオパーソナリティとしても軽快なトークを展開。

特筆すべきはシンガーソングライターとしての顔。作詞作曲、演奏も担当し、2016年にファーストアルバムを発売した。もちろん、シングルCDもこれまでに数曲発売、パンダ好きは音楽にも現れ、シングルCDとして「かわいいパンダさん」をリリースして発売するほどだ。

在住する埼玉県和光市でも、和光市愛が深く、地元のライブイベントに精力的に参加出演。自慢の歌声を披露する。さらに、埼玉県生誕150周年記念のご当地ソング製作プロジェクトに参加、昨年和光市をイメージした「わこうっち、こっち」を作詞担当した。

「和光市は住んでまだ長くはないですが、音楽家として良い曲を和光市に届けたい思いで地元の人にヒアリングしながら、作詞をしました。和光市のゆるキャラ、わこうっちをモチーフにしてほしいというリクエストがあり、わこうっちが市内を散歩しながら案内してくれるようなイメージで作詞しました」と話す。

YouTubeでは全63市町村の曲中でも再生回数の多い曲となっている。さらに、曲の縁でラジオ番組からオファーを受けて、川越のFMラジオで「わこうっち、こっち」の曲を紹介、現和光市長と一緒にラジオ番組出演をした。

歌はもちろんのこと、ウクレレもピアノも演奏する。

2022年のトピックについて尋ねると、
「1月にシャンソンイベントに出演参加しました。3月26日には六本木のライブハウスのバードランドで、セカンドアルバム発売記念ライブをします。地元はもとより、だんだんと音楽の輪が広がってきていることを実感しています」と嬉しそうな笑みを浮かべる。

「生まれ年の虎のごとく、アグレッシブに活動エリアを広げて活躍していきたい」と今後を締めくくった。これからの幅広い活躍が楽しみな赤木大介さんは、取材を終えると、パンダのぬいぐるみを抱えて、にっこりと愛らしく笑いながら、手を振ってくれた。

赤木さんは、パンダ愛に溢れ、地元愛に溢れたシンガーソングライター、ならびにマルチな人だった。

この記事の写真一覧はこちら