今年の大掃除はもう終わりましたか?
掃除といっても、どこから手を付けたらいいか分からないという人のために、ハウスクリーニングと家事代行の全国チェーン「おそうじ本舗」の商品開発責任者であり、ハウスクリーニング技能士(※)の尾崎真さんに、この時期おすすめの掃除場所や掃除の方法について教えてもらいました。

(※)ハウスクリーニング職種の国家資格

“今やるならここ”おすすめ掃除場所

お正月は来客があるという家庭では、窓ガラスの掃除をすると部屋がきれいに見えるのでおすすめです。

窓ガラス掃除の中には、網戸掃除も含まれます。網戸の汚れというのは基本的には土砂汚れだそうで、ちょっとしたテクニックで楽に掃除が出来るとか。外して水洗いが一番良い方法ですが、それよりも簡単な方法を教えていただきました。

(1) A3くらいの大きさに切った段ボールを用意する。

段ボールを準備する(提供画像)

(2) 段ボールを外側から網戸に当て、その部分を内側から掃除機で吸う。
→網戸が真空の状態になるのでしっかり汚れを吸ってくれる

網戸の裏に段ボールをあてて掃除機で吸う(提供画像)

(3) お風呂で使うナイロンタオルを用意し、硬く絞った雑巾をナイロンタオルの後ろにあててふく。
→ナイロンタオルには細かい凹凸がついているので、網戸にその凹凸が入って汚れをかきとる。ナイロンタオルは水を吸収しないので、雑巾を当てておいたら水分を吸収してくれる。

ナイロンタオルを網戸側にして、その後ろにぞうきんをおいて拭く(提供画像)

掃除をしないために

「おそうじ本舗で働く方はきれい好きですか?」という筆者の質問に、掃除のプロだからきれい好きというわけではないと話す尾崎さん。

「ただどういう風に汚れがつくか、どうすれば汚れが付かないか知っています。僕らも掃除はめんどうですので、予防をして掃除をしないようにしています」

掃除に入った家にはきれいな状態を長持ちしてもらいたいので、汚れないためにどうするのかということを教えることが多いそうです。では、汚れない方法とは例えばどんなものがあるのでしょう。

「窓の掃除で行くとサッシ掃除は大変です。きれいにした後またすぐ汚れがついてしまうので、サッシにマスキングテープを貼っておきます」

サッシの一番底の部分に窓ガラスはつかないような構造になっているので、窓の開け閉めには影響はないそうです。マスキングテープを貼っておいて、汚れたら取り換えるとサッシ掃除は不要になります。

サッシにマスキングテープを貼っている様子(提供画像)

他にも、コンロ周りのくぼみの部分にもマスキングテープを貼っておくといいと言います。

「コンロ周りは油汚れがたまっていて掃除をするとなると大変ですが、目立たない色のマスキングテープを貼っておけば、見た目もきれいだし掃除もしなくてよくなります」

マスキングテープはトイレのくぼみにも役に立つそう(提供画像)

ちょっとした習慣で予防

ちょっとした習慣で予防する方法もあります。風呂場の鏡には水垢がつきますが、あれは水道水に入っているカルシウムとマグネシウムが白く固まっているものだそうです。

「僕の家では、妻でも子どもでも最後に入った人が、100円ショップなどで売っている水切りワイパーで鏡の水を取ってから出るようにしています。1秒で済みます。それで面倒な鏡掃除がいらなくなるんです」

水切りワイパーで窓ガラスを掃除する様子。水を取るだけなのですぐ終わる。(提供画像)

現在、100円ショップで売られている掃除道具を、おそうじ本舗「おすみつき」商品として、使い方も合わせてHPで見ることが出来ます。今年は掃除に加えて、汚れないための工夫もしておくと、来年の年末の大掃除が、必要なくなるかもしれませんね。

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