双子を亡くし、命の危機を乗り越えた母 その後の妊娠・出産と子どもたちへの思い

双子を亡くし、命の危機を乗り越えた母 その後の妊娠・出産と子どもたちへの思い
死ぬかもしれない…(@hiichan_2kidsさんより提供)

現在、6歳の長女と3歳の長男を育てる@hiichan_2kidsさん。これまでに4人の子どもをお空に見送った経験があります。

2021年、長女が1歳2ヶ月のとき、妊娠中に倒れて緊急搬送された投稿者さん。双子を妊娠していましたが、2人とも亡くなってしまいました。

当時の出来事や、その後の妊娠・出産、現在の子どもたちへの思いについて話を聞きました。

倒れて緊急搬送、双子を妊娠していると言われて…

投稿者さんは、2人目の妊娠がわかってから胃の痛みで眠れず、何週間も座ったまま寝ることがありました。
「これは本当に悪阻なの?」と疑問に思い、2〜3回病院を受診。

病院でエコー検査を受けると、赤ちゃんは動いており、異常はないと説明されて帰宅しました。しかし、妊娠4ヶ月のとき、長女と買い物に出かけた帰り道に息切れや冷や汗などの症状が現れます。外出中だった旦那さんに電話をかけ、帰宅してもらうことにしたそうです。

トイレに行こうとしても立ち上がれず、四つん這いで移動するほどでした。当初は貧血かと思っていましたが、旦那さんが救急車を呼び、到着を待つ間に倒れてしまいます。

緊急搬送された病院で、投稿者さんは双子を妊娠していると告げられました。ただ、1人は子宮内にいたものの、もう1人はどこにいるのかわからない状態でした。

搬送後、医療スタッフが慌ただしく動く様子から、緊迫した状況を感じ取った投稿者さん。医療スタッフから「子宮は全摘します。命を最優先にします」という声が聞こえ、覚悟を決めたと振り返ります。

命の保証はない(@hiichan_2kidsさんより提供)

命の保証はない状況でした。当時1歳2ヶ月だった長女を抱っこしながら、泣きじゃくる旦那さんの姿を見て、「私、死ぬんだな…」と思ったそうです。長女の手を握ったところで全身麻酔を受け、その後の記憶は残っていないといいます。

大手術を乗り越え、改めて感じた命の重み

約8Lの輸血を伴う手術を受けた投稿者さん。意識が戻ったのは2日後でした。後に医師から、救急車を呼ぶのがあと30分遅れていたら命が危なかったと伝えられたといいます。

「生きたんだ…私、生きたの…!?」と、自分が生きていることを実感したとのこと。電話で話した旦那さんも、「良かった。良かった…」と泣いていたそうです。

死ぬかもしれない…(@hiichan_2kidsさんより提供)

目覚めたとき、お腹にはまだ赤ちゃんがいると知らされました。大量の輸血を受けていたため、赤ちゃんが生きていた場合のリスクや、亡くなっていた場合に流産の処置を行う際の身体への負担について、繰り返し説明を受けたといいます。

倒れてから1週間後、通常病棟へ移り、歩けるようになってから投稿者さんは内診を受けました。すると、子宮内にいた赤ちゃんはすでに出ていった後だったとわかります。もう1人は卵管にいたため、その一部を切除。当初は子宮の全摘出を告げられていましたが、結果的に子宮は残されました。

双子の赤ちゃんについて、投稿者さんはこう振り返ります。
「不謹慎かもしれませんが、一番私の身体に負担の少ない形になりました。それを私は生かされた命と思っています」

生かされた命(@hiichan_2kidsさんより提供)

現在、双子の赤ちゃんは旦那さんの先祖のお墓で眠っているそうです。

卵管の一部を切除したものの、妊娠は可能と説明を受けた投稿者さん。半年ほど通院して子宮の経過を確認し、妊活再開の許可を得ると、再び妊娠に挑戦することを決めました。

「2人目が絶対欲しい!というより、生かされた命で挑戦しよう。未来に託そうしか考えはなかったです」と当時を振り返ります。やらないことを後悔したくなかったといい、「やるだけチャレンジしてできなかったら、それはそれでいいと思っていました」と話していました。

治療を経て、長男を出産

その後、2022年1月から再び病院に通い始めた投稿者さん。大量出血の影響で卵管が閉じている可能性があると説明を受け、「卵管鏡下卵管形成術」という手術を受けました。

当初は、2022年4月に体外受精が保険適用となることから、同年5月ごろに体外受精を始める予定でした。しかし、その前に最後の1回として人工授精に挑戦したところ、妊娠が判明。無事に男の子を出産しました。

長男の誕生(@hiichan_2kidsさんより提供)

長女を出産する前にも2人の子どもを流産し、双子を含めて4人の子どもを見送ってきた投稿者さん。
「さまざまな経験をして、子どもたちと楽しく生きるとしか考えていないです」と明かしています。

「勉強より一番大切なのは命。命があれば何でもできます。私の経験を子どもたちにも伝えていきます。そして楽しく生きる力を伝えていこうと思っています」

2026年には、ワンオペで子どもたちを連れてタイ旅行にも出かけました。

子どもたち①(@hiichan_2kidsさんより提供)

さらに、3〜4年後には親子留学にも挑戦したいと考えているのだとか。
「いろいろな人に触れて、いろいろな経験をして楽しく生きてほしいです」と、子どもたちの世界を広げてほしいという思いを語ってくれました。

子どもたちの名前に込めた思い

投稿者さんは、子どもたちの名前にも、それぞれ願いを込めました。

長女の名前「悠稟(ゆうり)」の「悠」には、自分のペースで道を進み、おおらかな気持ちで人生を歩んでほしいという思いが込められています。長男の名前「開稟(かいり)」の「開」には、自分の道を切り開き、希望や未来へ向かって進んでほしいという願いがあります。

また、2人に共通する「稟」には、「天からの授かりもの」という意味を込めたといいます。

子どもたち②(@hiichan_2kidsさんより提供)

自身の経験を振り返り、言葉にして発信する投稿者さん。その言葉が、誰かにとって自分の思いや経験を見つめ直すきっかけになるかもしれません。命の大切さや、経験を伝えることの意味について、改めて考えさせられるエピソードでした。

この記事の写真一覧はこちら