干からびていた土 しかし、雨水がしみこむと…突如現れた“生き物”に「えっ!?すごい」「初めて知りました!」「リアルすぎる…」

干からびていた土 しかし、雨水がしみこむと…突如現れた“生き物”に「えっ!?すごい」「初めて知りました!」「リアルすぎる…」
完全に乾いた泥土(@RosehipPeachTeaさんより提供)

自然界には、私たちの常識では想像できない生き物が数多く存在します。時には、その生態が思わぬ驚きをもたらすことも。

@RosehipPeachTeaさんが、干からびていた泥土の中から突如現れた“驚きのモノ”をXに投稿すると「えっ!?すごい」「初めて知りました!」「リアルすぎる…」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

このときの様子について、@RosehipPeachTeaさんに話を聞きました。

土の中から出てきたモノは…

@RosehipPeachTeaさんは、これまでにパンケーキガメをはじめ、さまざまな生き物を飼育しています。
今回投稿した動画には、5ヶ月間室内で放置し、完全に乾いたヒビ割れた泥土が映されていました。

水が染み込んだ泥土(@RosehipPeachTeaさんより提供)

その泥土に雨水を染み込ませると、だんだんと水が溜まり始めました。その後、雨水が溜まったまま48時間ほど、炎天下に放置。

土の中から出てきたのは…(@RosehipPeachTeaさんより提供)

水を捨てて泥土の中を探り始めると、土がウヨウヨと動き始めました。指で周りの土をよけるようにすると、何と中から肺魚が出てきました。
肺魚が出てきたとき、初めての実験だった@RosehipPeachTeaさんは「成功してよかった」「数年単位で試したい」と感じたそうです。

肺魚が出てきました(@RosehipPeachTeaさんより提供)

※肺魚…肺で呼吸する「生きた化石」と呼ばれる魚

泥土に眠る肺魚、驚きの休眠飼育

実は、@RosehipPeachTeaさんは肺魚を購入した翌日に、農業資材として一般的に流通する水田用の土の中に休眠させていたのです。

泳ぐ様子(@RosehipPeachTeaさんより提供)

@RosehipPeachTeaさんは、アフリカの爬虫類や植物などを飼育しているため、乾季と雨季の移り変わりを学ぶには、アフリカに生息する古代魚の一種である肺魚「プロトプテルス」が最適だと感じました。

肺魚は丈夫な種類。飼い主さんによると、自然の雰囲気を楽しむには、湖の環境に近い植物や魚と一緒に飼うのが良いそうです。

ビクトリア湖(ケニア)の漁村で食用として売られていた肺魚を撮影したもの(@RosehipPeachTeaさんより提供)
肺魚の最大の天敵はハシビロコウ(@イメージ画像)

また、夏は屋外のビオトープで飼育し、冬は休眠させるという新しい飼育法も可能です。

他の生き物にも応用できる新しい飼育法

同じことはキルフィッシュなどのアフリカ東部や南部の卵生メダカ、アフリカウシガエル、ミズガメなどでも可能なことから、「一つの飼育スタイルとして提案していきたい」と話していました。

今回の投稿には多くの反応が寄せられました。反響を受けて「アクアリウム好きの方のコミュニティでは反響あるかもしれないと思っておりましたが、それを越えて広く反響があったことには驚きました」と@RosehipPeachTeaさん。

生き物によって飼育環境が異なるのは当たり前のことですが、泥土の中から肺魚が現れたのは驚きでしたね。自然界には、まだまだ大きな驚きや学びが潜んでいるのかもしれません。

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