22年間にわたり消防士として人々の命を守ってきた男性が、消防士としての経験を胸に、第二の人生を歩み出しました。
@char_siu.x.char_siuさんが、自身の挑戦をTikTokに投稿すると「素晴らしい」「頑張ってください」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
投稿者さんに話を聞きました。
消防士を辞め、新たな夢へ
投稿者さんは22年間消防士として勤務し、新聞に取り上げられたり、消防庁長官表彰を受賞したりと、大きな経験を積んできました。
辞める際には「寂しさ」と「達成感」が入り混じった複雑な心境だったと振り返ります。

一方で、若い頃から「自分の店を持ちたい」という思いを抱いていました。
現場で力を発揮してきたものの、先の見える将来に迷いを感じ「人生は一度きり。挑戦する姿を子どもたちに見せたい」と一大決心。
消防士としての誇りを胸に、新たなステージに踏み出すことを決めました。
店舗を仲間と作り上げる日々
飲食店の開業に向けた準備は約2ヶ月と短いものでした。
それでも休日を利用しながらなんとかDIYで作業を進め、多くの仲間に助けられたといいます。
「『自分にはこんなに仲間がいるんだ』と心から感謝しましたし、その気持ちは一生忘れません。また、新たに出会った業者の方々とも信頼関係を築き、たくさん助けていただきました。携わってくださった方々には感謝の気持ちしかありません」とのこと。

中でも印象的だったのは、レンジフードの取り付けだったといいます。
古いものを外し、町工場にオーダーメイドを依頼して自ら設置しましたが、一人では難しく、業者の方に支えてもらいながら作業を完了させました。

さらに、屋上での配線作業で消防時代に身につけたロープレスキューの技術が役立ったことも。
トラブル続きの毎日でも「困難を解決すること自体がやりがいになった」と語り、自分の全力を注げる仕事に取り組んでいる実感があったようです。
慌ただしい日々でも、喜びを感じる瞬間
実際にチャーシューエッグ専門店をオープンしてからは「安定する日は一日もない」と言うほど慌ただしい日々が続いているようです。
それでも、お客様から「おいしかった」と言ってもらえる瞬間は何にも代えがたく「この道を選んでよかった」と心から思えるのだとか。

消防士時代には味わえなかった「自分の力を出し切る感覚」を、今は毎日のように体感できていると話してくれました。

今後について「将来的にはお店を増やしたり、フランチャイズみたいな形にできたらいいなとも思っています。あくまで夢のひとつですが、そういうことも目標にしながら、まずは今のお店を大事に育てていきたいです」と話す投稿者さん。
「料理を通じて幸せを届けたい」という思いを胸に、挑戦を続けていくと語ってくれました。
チャーシューエッグ定食はもちろん、“チャーシューエッググレート”というご飯が350gでお肉が1.5倍、半熟卵にピリ辛スパイシーソース、ザクザクガーリックチップ、タルタルソースがワンプレートになった、ボリューム満点の一皿もあるそうですよ。


消防士として22年間勤め上げた後、新たに飲食店経営という道を選んだ投稿者さん。
困難を自らの力で乗り越え、仲間とともに夢を形にしていく姿は、多くの人に勇気を与えています。

