猫のちょっとした仕草や表情を切り取った写真は、見ているだけで癒されます。一瞬を捉えたその写真から、猫の個性や愛らしさが伝わりますね。
@kazutoshi_ono_さんが、カーテンをまとう猫の姿を捉えた1枚をXに投稿すると「なんて美しい…」「儚げな表情最高です」「神々しい」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
写真について、@kazutoshi_ono_さんに話を聞きました。
まるでシスター

カーテンをまとって「シスター」のような姿になっているのは、4歳のジンくん。猫は隠れたところから獲物を狙うのが大好きで、このときのジンくんもカーテンを隠れ蓑に見立てて、大好きな紐のおもちゃで遊んでいました。
すると、ちょうどめくれ上がったカーテンが頭の上に乗り、ベールのような役割を果たしていて、清らかな印象を与える1枚になったのです。
奇跡のような1枚に「写真のタイトルのとおり、男の子なのに、まさにシスターだと思いました。たぶん、ジンくんは男の子にしては顔が小さいのでそう見えるのでしょうね」と@kazutoshi_ono_さん。
好奇心旺盛なジンくん
ジンくんは好奇心旺盛で、新しいものを見つけると真っ先に確認するなど、家庭のボスとしての一面もあるそうです。
一方で、生まれたときから一緒に暮らしているお姉ちゃん猫のウミちゃんが大好きで、いつも後ろをついて歩いているとのこと。蛇口から水を飲もうとウミちゃんの真似をしても、ほとんど飲めなかったこともありました。

仲良しな2匹ですが、ケンカではいつもウミちゃんが優勢。体格や体力ではジンくんの方が上回っているのに、冷静で判断力に優れたウミちゃんが技で勝つのだそうです。

最近は以前のようにピッタリ寄り添うことは減ったものの、よく一緒に眠っていた時期もあり「姉弟猫で引き取ってよかったなあ」と@kazutoshi_ono_さんは振り返ります。

また、ジンくんはおもしろい行動で家族を笑わせ、ウミちゃんはそんなジンくんを冷静に見守る…その対照的な姿もまた微笑ましいといいます。
猫の写真に込めた想い
たくさんの猫の写真を撮影している@kazutoshi_ono_さん。写真を撮ろうと思ったのは、2021年10月に、ジンくんとウミちゃんを引き取ったことがきっかけでした。
「最近、キャットフードやさまざまな医療が発達してきたとはいえ、猫の寿命は人間より短く、長くても20年ほど。その限られた濃密な時間を少しでも多く記録に残したいと思い、彼らが我が家にやってきてから本格的に猫の写真の撮影を始めました」と写真を撮り始めた頃の思いについて教えてくれました。

また、猫を被写体とした写真について「猫写真は、誰でも撮れる被写体だからか、写真ジャンルの中では高く評価されにくいと感じています。誰が撮ってもかわいく見えてしまう被写体だからこそ、そう捉えられているのかもしれません」と@kazutoshi_ono_さん。
今後の目標について「猫の身体能力や表情の表現に力を入れて撮影しており、今まであまり見たことがない猫の写真を目指しています。そのような活動を通して、猫写真の地位向上や新しい形を確立していければと考えています。私のモットーは『大事で、1番美しいものは、身近にある』なので、猫写真からその思いが少しでも多くの方に伝われば幸いです」と話していました。
とても素敵な1枚でした。これからも2匹の生き生きとした姿が楽しみです。

