保護猫たちは、新しい暮らしのなかで、驚くほどの変化を見せてくれることがあります。@muni_muni0221さんが、保護した猫ちゃんたちの現在の様子をThreadsに投稿すると「とても素敵」「命って素晴らしい」「長生きしてね」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
保護猫のなすくんとねぎくんについて、@muni_muni0221さんに話を聞きました。
なすくんとの出会い
現在7歳のなすくんとの出会いは、ちょうどお盆の頃。
@muni_muni0221さんは、旦那さんの友人に誘われてBBQに参加し、友人宅の庭へ。そこにいたなすくんは、足元をちょろちょろとまとわりつきながら叫ぶように鳴いていました。
しかし、友人のお子さんにアレルギーもあることから、保護は難しいと考えているようでした。

しばらくするうちに姿が見えなくなったため、@muni_muni0221さんが探してみると、車のタイヤの上にのっていたなすくん。抱き上げて膝の上にのせると、それまで鳴いていたなすくんはピタリと鳴きやみ、ウトウトし始めます。
そのままタイヤの上にいればひかれていたかもしれないことから、@muni_muni0221さんは保護を決意しました。

その後、犬用の薬用シャンプーで洗い、鼻水と目ヤニをきれいにし、目薬をさして様子を見ました。
鼻がきかなかったせいか、ご飯はあまり食べられず、目ヤニで目も開けられなかったため、@muni_muni0221さんは濡らしたティッシュでそっと拭き取り、1日に何度もケアしました。
お盆明けに動物病院へ行き、処方薬を使ってからはみるみる回復。
なすくんは頭の良い子で、扉を器用に開け、要望があるときはじっと見つめてニャーニャー話しかけることも。最近は旦那さんが「お手」を教え、ついに覚えたそうです。
ねぎくんとの出会い
なすくんを保護して1年後のこと。朝一で畑に行った旦那さんの車に走り寄って来たのがねぎくんでした。明らかに、人間を見つけて自分から寄ってきた感じだったといいます。
旦那さんから連絡を受けた@muni_muni0221さんは、なすくんのご飯を一握り分袋に入れて、駆けつけました。しかし、ねぎくんは口の中が荒れていて痛そうで、うまく食べられない様子でした。

義両親も畑に来ましたが、ねぎくんは逃げる様子がまったくありませんでした。ただ、このときはまだ保護するつもりはなく、しばらく様子を見ることに。その後も畑から離れることはなく、親猫らしき姿も見当たりませんでした。
白っぽくて目立つねぎくんは、カラスに狙われるおそれがあり、翌日には台風が来る予報も。夕方、@muni_muni0221さんが畑を離れるとき、ねぎくんは大勢の人が帰る様子をじっと見つめていました。
@muni_muni0221さんが帰ろうとすると、ねぎくんは遠慮がちにそっとついてきたそうです。
「おいで!」と声をかけると、目を見開いてダッシュで飛び込んできました。そのときの光景は、今でも強く印象に残っているといいます。

その後、ねぎくんはきれいに洗い、先住猫のなすくんが警戒していたため隔離しました。畑に行くときは連れて行き、子猫が体温調節できないことを考慮して、数日間懐に入れて温めながら作業していた@muni_muni0221さん。
家に帰ると、なすくんを優先して抱っこしていました。その結果、なすくんはねぎくんをかわいがるようになったとのこと。先住猫との出会いや相性が大切であることがよく分かりますが、うまく馴染んだようですね。
現在の猫ちゃんたち
現在は、@muni_muni0221さんの膝の上の取り合いになっているという2匹。早い者勝ちで座るようにしているようですが、基本的には先住猫のなすくんが優先。
どうしてもというときは、むりやりねぎくんも座ろうとするので、なすくんが渋々どくこともあります。

2匹について「スピリチュアルな感覚を持つ方によると、この子たちはニコイチらしいです。狛犬みたいに『阿吽』でペアなんだそうです。兄弟でもなんでもない子たちですが不思議ですよね。いつも一緒にくっついているので、本当にそうなんだろうなと思っています」と教えてくれました。

ひょうんなことから出会い、家族になったなすくんとねぎくん。これからも、2匹と一緒にさまざまな思い出が増えていくことでしょう。

