スマートフォンが当たり前になったいま、家族のやり取りにも “ほっこり” が生まれることがあります。今回は、中学1年生の息子さんからの1通のLINEにドキッとしたというサキさん(仮名)のエピソードです。
仕事中に届いたLINE
サキさんがオフィスで資料を整理していた時、スマホにポン、と通知が。
差出人は息子さんです。開いてみると――
「会えなくて、ごめん」
まるで恋人からのメッセージのような一言に、思わず胸が高鳴ったといいます。
息子はどんな状況だったの?
その日、息子さんは放課後すぐに〈部活動の見学→友達と図書館で課題〉という予定が入り、帰宅が遅くになる見込みでした。
「母が帰るころには自分はいない」と気づき、急いでLINEを送ったのだそう。
「駅へ向かう途中で片手で打ったらしくて、短いけど気持ちは伝わりました」とサキさん。
すれ違いの理由がわかり、ほっこり
仕事終わりに息子さんへ理由を尋ねると、 「先に出ちゃってゴメン。今、図書館だから、帰宅は◯時ごろ!」 と照れくさそうに説明。
サキさんは「なるほど!」と納得しつつ、その優しい気遣いにじんわり。
彼氏みたいで可愛い!
「まさか息子から『会えなくてごめん』なんてくると思わなくて、新鮮でした」と笑うサキさん。メッセージを受け取った瞬間は少しドギマギしたそうですが、すぐに家族LINEへスクリーンショットを投下。「彼氏みたいでかわいい!」と盛り上がったそうです。
子どもの素直さは面白い
息子さんはメッセージの“彼氏感”など意識せず、純粋に謝罪と予定共有をしただけ。サキさんは「子どもの素直な発想って面白いな」と改めて感じたと話してくれました。
家族の笑いのネタに
いまではこのLINEが食卓の話題にのぼるたび、家族みんなでニコニコ。「本人はちょっと恥ずかしがりますけど、わが家の定番エピソードになりました」とサキさんは嬉しそうに語ります。
——世代を超えたコミュニケーションは、思いがけない温かさを届けてくれるもの。サキさん親子のLINEのやり取りは、そんな日常の小さな幸せを教えてくれる一幕でした。
