羊水は赤ちゃんを衝撃から守り、成長とともに肺に取り込まれて生まれてからの呼吸に備えるなど、重要な役割を担っています。
その羊水がほぼゼロと告げられたKさん(@keroppi__keroppi)の双子は、お腹の中で命をつなぎ、無事に誕生しました。
Kさんさんに、妊娠・出産時の経緯と現在の様子を聞きました。
羊水がほぼない状態と言われた妊娠13週目
Kさんは妊娠7週で胎嚢と心拍を確認しました。次の健診を待つ間の9週で大量出血があり、診察の結果、原因は特定できないまま安静の指示を受けます。その際、初めて双子であることがわかりました。
その後も出血が続き「絨毛膜下血腫」と診断。週1回の通院を続ける中、13週のエコーで血腫は縮小していたものの、先に生まれる赤ちゃんの羊水がほぼない状態だと告げられました。

2人はそれぞれ独立した胎嚢を持つ二卵性双生児だったため、もう1人の赤ちゃんへの影響はありませんでした。
一方で、羊水は一度減ると増えにくいとされます。週数も早かったことから、このまま成長しても肺が十分に発達しない可能性があり、生存は難しいとの説明を受けました。
そのときKさんは、今もお腹のなかで心臓が動いているのに、助けてあげられないことに大変ショックを受けます。双子として授かった命のうち、ひとりを諦めなければならないかもしれないという現実を、すぐには受け止められませんでした。

そこで「どうにかして羊水が増える方法がないだろうか、救える可能性がないか」と情報を求めて、義妹さんがエコー写真と共にTikTokに載せてくれたそうです。
29週での緊急帝王切開
13週以降も週1回の健診を続けましたが、羊水は増えないまま25週に。万が一に備え、より設備の整った大学病院へ転院しました。
詳しい検査でも大きな原因は特定されませんでしたが、肺の発育や体の小ささが心配されていました。28週で破水がわかり、そのまま入院。3歳の息子さんと離れての生活が始まります。
入院後も状態は不安定で、出血が確認されたため、29週1日で緊急帝王切開となりました。

出産は万全の体制で行われ、羊水がほぼないとされていたお兄ちゃんから誕生。自力での呼吸が難しく処置を受けましたが、命は助かりました。出生体重は1047g。1分後に生まれた弟さんは1045gでした。
2人はすぐに処置を受け、保育器に入った状態でKさんと対面。お兄ちゃんはもっと小さいと思っていたものの、ほぼ同じ大きさだったことに驚き、何よりも2人が生きていることに安堵したといいます。
2人そろって順調に成長
生まれてすぐ、お兄ちゃんは肺低形成と診断され、酸素投与や点滴などの治療を受けました。その後の検査で、肺低形成ではなく、羊水過少の影響による「ドライラングシンドローム」だったことが判明します。
ほかにも遷延性肺高血圧や手足の硬化などの診断がありましたが、治療を重ねて回復。生存が難しいと言われていたものの、少しずつ容体は安定していきました。

現在、生後約1ヶ月半経った双子は2人そろって2200gを超え、順調に成長。そして2人とも鼻に酸素のサポートを付けつつも、退院に向けてミルクを口から飲む練習を進めています。
呼吸や貧血などの不安は残りますが、成長を見守りながら、家族で退院の日を心待ちにしているそうです。
涙の入院生活を支えた家族
大変な妊娠生活や出産においてKさんを支えてくれたのは、旦那さんと3歳の息子さんでした。
妊娠初期から自宅安静が続き、つわりで思うように動けない中、3歳の息子さんのイヤイヤ期も重なり、大変な日々を過ごしました。さらに出産前の管理入院もあり、退院までの約2週間は息子さんと会えず、病室で涙を流すこともあったといいます。

それでも息子さんは電話越しに「会いたい」と伝えながら待っていてくれました。旦那さんも仕事を休み、ひとりで育児を担って支え続けました。Kさんは、そんな2人に深く感謝していると話します。
この先もずっと心と心で繋がっていてほしい
Kさんは、今後の双子に対して「小さく産んでしまいましたが、それぞれのペースで大きく健康に育ってほしいです」と語ります。

お腹のなかで一緒に頑張ってきた2人の名前には、共通して「心」という漢字が含まれています。それには「この先もずっと心と心で繋がっていてほしい」というKさん家族の願いが込められていました。
Kさんの投稿には「成長が楽しみ」「お母さんもお疲れ様でした」などのコメントが寄せられています。お腹のなかで一緒に頑張ってきた双子。心と心はお腹にいるときから繋がっていたのかもしれませんね。

