猫と暮らす家にとって、クリスマスツリーを飾ることは、ある種の賭けのようなものです。
きらめくオーナメントは猫たちの狩猟本能を刺激し、しばしば惨劇の引き金となります。
2023年11月、飾ったばかりのツリーが早々に撤去されることになった「クリスマスツリー終了のお知らせ」という投稿がSNSで大きな話題を呼びました。
ツリーの中にすっぽりと収まり、我が物顔でくつろぐ茶トラ猫・もんちゃんの姿に、多くの愛猫家から「仕方ない」「うちも諦めました」と共感の声が寄せられたのです。
あれから2年以上の月日が流れ、2度の冬を越した現在。
もんちゃんはどのように成長し、あの日撤去されたツリーはどうなったのでしょうか。
飼い主であるakanekoさん(@akared93)に、その後の日々についてお話を伺いました。
見つかった茶色の尻尾と、早すぎた撤去劇の真相

時計の針を2023年の冬に戻してみましょう。
akanekoさんのお宅では、クリスマスの準備としてツリーが飾られていました。
しかし、そこにはあるはずのない茶色の尻尾が見え隠れし、よく見るとツリーの内部に茶トラ猫のもんちゃんが入り込んでいたのです。
akanekoさんによると、もんちゃんはツリーの上がすっかり気に入ってしまった様子だったといいます。
そのまま飾っておくことは困難と判断され、Instagram上で「クリスマスツリー終了のお知らせ」が出される事態となりました。
写真には、緑の枝葉に埋もれるようにして満足げにくつろぐもんちゃんの姿が収められており、その愛らしくも困った状況は、多くの人々の笑いを誘いました。
叱る気も失せる「達成感」と、決定打となった出来事
当時の取材によると、ツリーを出してから最初の1週間は、もんちゃんも遠くから眺めたり足元で眠ったりするだけで、平穏に飾ることができていたそうです。
しかし、叱り役であるakanekoさんが別の部屋へ移動したわずかな隙に、事態は動きました。
その場にいた娘さんや旦那さんが制止しようと試みたものの、もんちゃんはそれを振り切ってぐんぐん登っていってしまったのです。
頂上付近に到達したその顔は、叱る気すら失せてしまうほど「達成感」に満ち溢れていたといいます。
その後、下の枝を減らして足場をなくすなどの対策も講じられましたが、同居する黒猫のえれ君を追いかけて盛大にぶつかり、ツリーを倒しかけたことが決定打となり、安全のために片付けられることになりました。
ちなみに慎重派のえれ君は登ることはせず、においを嗅いだり枝を噛んだりして楽しんでいたそうです。
あれから2年、変わらない元気さと封印されたツリー
記事の公開から約2年2ヶ月が経過した2026年現在、もんちゃんはどのような日々を送っているのでしょうか。akanekoさんに改めて取材を行ったところ、今でも変わらず、むしろ元気すぎるほど活発に過ごしているそうです。
日々のルーティンとして、一緒に暮らしている黒猫のえれ君を追いかけ回し「にゃんプロ(猫プロレス)」を仕掛けては返り討ちに合うという、賑やかで微笑ましい光景が繰り広げられています。
また、気になるクリスマスツリーのその後ですが、やはり再度潜り込んでしまうと倒れる危険があるため、あの出来事以降、一度も出していないそうです。
安全を最優先に考え、ツリーのないクリスマスがこのお家の新しいスタンダードとして定着していました。
パジャマへの潜入と、新しく習得した「一芸」
ツリーという大きな隠れ家はなくなってしまいましたが、もんちゃんは家の中で新たな「お気に入りの場所」を開拓していました。
最近では、テレビの裏側や、大好きなパパのパジャマの中に潜り込むことがブームになっているそうです。
ツリーの中にいたときと同じように、狭くて包まれるような場所が落ち着くのかもしれません。
さらに、この2年の間にもんちゃんは大きな成長を遂げました。
なんともんちゃん「おすわり」と「お手」を完全にマスターしたとのこと。
わんぱくに走り回るだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションもしっかりと深めているようです。
これからの願いは「ただ元気に過ごしてくれること」
ツリー登頂による強制終了という衝撃的な体験談で多くの人を笑顔にしてから2年以上が経ち、新たな特技や隠れ場所を見つけながら、もんちゃんはのびのびと暮らしています。
今後の目標や願いについてakanekoさんに伺うと「大きな病気なく、元気に過ごしてもらえたらそれで十分です」という、シンプルながらも深い愛情に満ちた言葉が返ってきました。
きらびやかなツリーはもうありませんが、元気いっぱいに走り回るもんちゃんとえれ君の姿こそが、家族にとって何よりの輝きなのでしょう。
これからもその愛らしい姿で、お家の中を明るく照らし続けてくれるはずです。
提供元:@akared93さん(Instagram)

