体調不良で仕事を休んだ女性。しかし、その後…まさかの事態に「涙」「困ったときはお互い様」

体調不良で仕事を休んだ女性。しかし、その後…まさかの事態に「涙」「困ったときはお互い様」
体調不良の女性

文化や言葉は同じでも、人の気遣いや思いやりは時に私たち大人に大きな温もりを与えてくれます。

そんな中、今回「ハッとした!」と語るのは、30代の女性看護師であるマミさん(仮名)。

体調を崩して寝込んでいたとき、同じ職場で働く友人が、言わずとも異変に気づき、さりげない行動でサポートしてくれた心温まるエピソードについて、マミさんにお話を伺いました。

「無理しないで」さりげない友人の気遣いに涙

ある日、高熱を出し仕事を休んでいたマミさんは、食欲もなく、誰にも弱っている姿を見せたくない思いから、ひっそりと部屋で一人寝込んでいました。

そんなマミさんの異変を察したのが、同じ病棟で働く友人カナさん(仮名)でした。普段からLINEのやり取りをしているカナさんは、マミさんの返信が遅いことに気づき、「大丈夫?なんか元気ない気がする」とメッセージを送ったそうです。マミさんは「ちょっと風邪気味」と軽く返しただけでした。

ところが数時間後、カナさんは突然、マミさんの家の前まで来てくれていたのです。手には栄養ドリンクやおかゆ、のど飴、そしてマミさんの好きなプリンまで入った袋を持っていました。

「『無理して出てこなくていいから、ドアの前に置いとくね』と言って、笑いながら帰っていきました。その優しさに胸がいっぱいになり、思わず涙がこぼれました」とマミさんは振り返ります。

カナさんの「大丈夫?無理しないでね」という優しくも控えめな声かけは、マミさんの気持ちと体調を最優先に考えたものでした。

イメージ図:お粥

言葉ではなく行動で伝わった「支えてくれる安心感」

マミさんは、カナさんの行動に深い感動と尊敬の気持ちを抱いたと言います。

「私が何も言わなくても、いつもと違う様子に気づいてくれたこと。わざわざ遠いところから時間を割いて、体を気遣う品を選んで持ってきてくれた――その一つひとつの行動に、心からの思いやりを感じました」

特にマミさんが印象に残ったのは、カナさんの徹底した「思いやりの深さ」です。体調が悪く孤独を感じていたマミさんの心を温めるために、実用的なものに加えて「好きなプリン」を選んでくれていた細やかな心配り。そして、「無理して出てこなくていい」と、マミさんの負担にならないよう配慮したさりげない行動。

マミさんはこの出来事を通して、「本当の優しさとは、言葉よりも行動に表れるものだ」と強く感じたと言います。「体調が悪い時って、孤独を感じやすいものですが、そのとき初めて『支えてくれる人がいる』という安心感に包まれました」

優しさは「気づく力」と「寄り添う力」

この気遣いを受け、マミさんは「自分は一人じゃない」と思えたことが、何よりの薬になったと感じています。熱が下がってからすぐに感謝のメッセージを送ると、カナさんは「そんなの当たり前だよ。困ったときはお互いさま」と返してくれたそうです。

マミさんは、カナさんの優しさは「気づく力」と「寄り添う力」の両方を持っているからこそだと感じています。相手の言葉の裏にある気持ちを読み取り、必要なときにそっと手を差し伸べる姿勢は、普段から誰に対しても平等に接し、相手の立場を尊重しながら行動できるカナさんだからこそできることでした。

この経験を通し、マミさんは「相手の小さな変化に気づくこと」と「さりげなく支える優しさ」を日常生活で意識したいと語っています。

「見返りを求めない純粋な思いやりが、どれほど人の心を救うのかを自分が身をもって感じました。私も誰かの支えになれるような温かい人間関係を築けるようになりたいです」とマミさん。カナさんの気遣いは、人とのつながりの尊さを改めて感じさせてくれるエピソードでした。

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