家族が時折見せる、常識の斜め上をいく”奇行”は、時に怒りを通り越して、忘れられない思い出となることがあります。
そんな中、今回「狂ったのかと思いました」と語るのは、30代で看護師として働く女性。
ある夜、お子さんたちを寝かしつけた後にリビングで目撃した、普段は温厚な旦那さんの驚くべき行動と、その衝撃の理由についてお話を伺いました。
深夜のリビング、床に洗剤をぶちまける夫
その夜、お母さんはリビングの隣にある和室で、3人のお子さんを寝かしつけていました。ようやく静かになった部屋を出て、リビングに戻った瞬間、信じられない光景が目に飛び込んできます。
旦那さんのマサキさん(仮名)が、食器用洗剤を握りしめ、無垢板の床に向かって液体をブチャー!っと、ためらいなくまいていたのです。床は見るも無残な洗剤だらけのヌメヌメ状態でした。
狂ったのか…!?絶叫を押し殺した妻の怒り
何が起きているのか理解できず、お母さんは「なにやってるの!?」と叫びそうになりましたが、隣で眠る子どもたちを思って、その絶叫を必死に押し殺しました。
「夫が狂ってしまったのかと思いました。それと同時に、この無垢板の床をどうやって掃除するんだ、という怒りが込み上げてきました」
静まり返ったリビングで、一体何があったのか。問い詰めると、マサキさんから驚きの理由が告げられます。
「リビングにゴキブリが出たんだ。子どもたちが起きないように、音を立てずに確実に仕留めるには、これしかないと思って…」
もう頼れない…「G駆除は私の仕事」と誓った夜
ゴキブリ退治のためだった、という理由を聞いても、お母さんの怒りと呆れは収まりませんでした。
「私はチラシを丸めて撃退する派なので、それができずに床を大惨事にする夫の神経が分かりませんでした。正直、私の夫ならゴキブリくらい素手で倒してほしい、とさえ思いましたね」
この”洗剤だらけ事件”をきっかけに、お母さんの心には一つの固い決意が生まれます。
「もう、夫には頼れない。今後、ゴキブリが出たら真っ先に私が行く」
それ以来、家で”G”が出た際の駆除担当は、お母さんの仕事となりました。それが、家族と床の平和を守るための、最善策となったのです。
みなさんは、ご家族の理解不能な、でも忘れられない”奇行”に遭遇した経験はありますか?
