「凄すぎる技術」男性が作っていたモノに…「芸術作品…!」「想像以上に木だった!!」

「凄すぎる技術」男性が作っていたモノに…「芸術作品…!」「想像以上に木だった!!」

街を歩いていて、思わず二度見してしまう光景に遭遇したことはありますか?

@all.riversさんが、モルタルを使って木造風デザインを施工した壁をInstagramに投稿。
その洗練された美しさに「芸術作品…!」「凄すぎる技術」「想像以上に木だった!!」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

今回は、その壁を手がけた@all.riversさんに詳しく話を伺いました。

作業中の職人さん(@all.riversさんより提供)

木材ではなくモルタルで生まれ変わった壁

動画の内容は、青い空の下で美容室の看板を制作する様子。
セメントと砂と水を混ぜたモルタルに、木目や割れ目を細かく表現する様子が収められています。

木目を入れる作業(@all.riversさんより提供)

今回の施工は、依頼主さんの友人からの紹介で実現しました。以前、その友人のお店をモルタル造形で施工したことがあり「枕木のような壁兼看板を作りたい」と依頼があったそうです。

木製デザイン(@all.riversさんより提供)

もともとあった木製フェンスは劣化で解体され、何もない状態でした。

そこで、耐久性が高くメンテナンスも容易なモルタル造形で、まるで枕木のようなリアルな木材風の壁を再生。デザイン性と実用性を兼ねた“新しい看板”は、依頼主さんも通行人も喜んだといいます。

こだわり抜いた質感と色合い

施工は駆体づくりから下地、仕上げまで行い、合計5日間で完成しました。
特にこだわったのは、木材特有の年輪や節、さらに切削時に残る旋盤跡までリアルに表現したところ。

また、既存の店舗デザインとも自然に馴染むよう、質感と色合いを細部まで調整しました。

モルタル塗り(@all.riversさんより提供)

ただし、作業は簡単ではありません。
真夏の施工ではモルタルが早く固まるため、形を整えるタイミングが勝負になるとのこと。

また、夕立に見舞われれば強度不足につながるため、常に天気予報と雨雲レーダーを確認しながら進める慎重さも欠かせません。

ロゴ入れ(@all.riversさんより提供)
造形の完成(@all.riversさんより提供)

一方で、モルタルが徐々に自分のイメージ通りの“木”へと変わっていく過程は非常に楽しいと話す@all.riversさん。

通行人をも惹きつける存在に

@all.riversさんによると、施工中から通行人の反応は驚きの連続でした。塗り重ねたモルタルが木材のように変わる様子に、足を止めて何度も見返す人もいたといいます。

完成に近づくと「すごいね!」「毎日散歩するのが楽しみになった」と声をかけられることも。

モルタル作品・フェイクの竹(@all.riversさんより提供)

完成後、依頼主さんはしばらく絶句した後「素晴らしい」と感激の言葉を口にし、店舗のお客さんからも大好評を得ているそうです。

モルタル作品・フェイクの木製ドア(@all.riversさんより提供)

今後は、まだ認知度の低いモルタル造形をより広めるとともに、職人を育てる講習会の開催にも挑戦していきたいとのこと。

モルタル作品・折れた柱(@all.riversさんより提供)

見る人の心を惹きつける“芸術作品のような壁”は、これからさらに多くの街角に誕生していくかもしれません。

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