「人と違うこと」は唯一無二の個性でありながら、ときに重くのしかかることがあります。
なつあんさん(@natsuannonithijou)が、自身の0歳から25歳までの成長記録をTikTokに投稿し、話題になっています。
自身の変化について、なつあんさんにお話を伺いました。
幼少期から抱えてきたコンプレックスと孤独
なつあんさんは、インドと日本のハーフ。
幼少期は「不思議ちゃん」と呼ばれながらも仲の良い友人と過ごしていました。


しかし、小学校低学年になるとハーフであることを理由に「みんなと違う」ことをいじられるようになります。
さらに高学年では成長期で体型が変わったことと、学級が荒れていた環境が重なり、名前や容姿をからかわれるように…。
「物を蹴られたり、軽いいじめみたいなのがあって」となつあんさんは振り返ります。
中学でもその状況は続き、自分の外見や体型に強いコンプレックスを抱きながら、うつむき加減で過ごす日々を送っていました。

おしゃれを通じて自分と向き合い始めた学生時代
そんな日常に変化が訪れたのは中学2年生の頃。
仲の良い友人ができ、なつあんさんの視線は少しずつ外の世界に向き始めます。

特に、友人の全身ブラックのコーディネートに影響を受け、自分の私服を意識するようになったとのこと。
高校では写真部に入り「写真に映る自分」を考えてファッションに挑戦。
高校2年生からはメイクも取り入れ、自分自身と向き合う時間が増えたそうです。

服装も徐々に個性を表現するものへと変化し、ファッションを楽しむ中で少しずつ自分の存在を肯定できるように。
また、高校卒業間際に友人とアパレルショップへ行った際、友人に対してコーディネートを勧めたところ、アパレル業界への提案を受けたなつあんさん。
この経験が大きな転機となり、短期大学進学と同時にアパレルショップでアルバイトを始めたと話します。

新たな夢に向かって歩み出す現在
アパレル販売を7年間続ける中で、なつあんさんは大きな変化を感じます。
好きなファッションの系統を見つけ、内向的だった性格も次第に明るくなっていきました。
「笑顔を褒められる機会も増えて、もっと自分を好きになれた」「いろんな人を笑顔にしたくなった」と話すなつあんさん。
このポジティブな連鎖が、なつあんさんの素敵な未来を描いているように思えます。

最近は、新たな挑戦として家具屋さんへ就職。
小さい頃から好きだった建物や、大学時代から続けていた喫茶店巡りの影響でインテリアに魅了されたそうです。
「また違った角度から人が常に笑顔でいてもらえたら嬉しい」という気持ちで、日々奮闘していると教えてくれました。

ファッションやインテリアを通じて輝く彼女の姿は、過去の葛藤を乗り越えたからこそ輝きを増しているのでしょう。

