保護猫は、きっかけひとつで大きく変わる生き物かもしれません。
たいしおさん(@taisio5362)が、猫の遊ぶ様子をThreadsに投稿すると「ニャンコのプライド」「ウケる笑」「家猫に進化途中」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
投稿者のたいしおさんに、詳しい話を伺いました。
野良から家猫へ「若林くんとの出会い」
動画に映っている猫ちゃんの名前は「若林くん」。推定7〜8歳の男の子です。
若林くんの保護に至るまでには、4年という長い時間がかかりました。
ご飯は食べに来るものの、人間の姿があると決して近づかず、警戒心が強い様子。
“出したらすぐに家へ入る”そんな距離感が続いていたと、たいしおさんは話します。

転機となったのは3年前。
息子さんが関西のとある川で子猫を拾い、その子を迎えに行って関東へ連れてきました。
すると、その子猫が網戸越しに若林くんを呼びかけ、まるで「一緒に遊ぼう」とボール遊びに誘導。
その出来事がきっかけとなり、若林くんは家の中に興味を持ち始め、2年前に保護されることになったそうです。

保護してわかった若林くんの性格
長らく野良として過ごしていたため、強い警戒心を持つ印象があった若林くん。
しかし実際に保護してみると、とても優しく、上品で穏やかな性格だったとたいしおさんは語ります。


動画では家の中で楽しそうに遊ぶ若林くんの姿が見られます。しかし、人に見られるのは嫌なようで、たいしおさんに気付くとすぐに遊びをやめ、そっぽを向きました。
その「何もしていませんよ」とでも言うような若林くんのそぶりが、多くの反響を呼びました。
猫としての誇りを保ちつつ、家猫としての新しい一面を少しずつ見せる様子が伝わってきます。
保護猫と暮らすうえでの工夫
現在、たいしおさんの家には3匹の保護猫が暮らしています。
若林くんを保護してからわかったのは、彼がエイズキャリア(ウイルス感染)であること。
そのため、先住猫への感染を防ぐために生活動線を分けて暮らしているそうです。
ただし、人間がいるときは同じスペースで過ごす日もあるとのこと。
互いの存在を感じながら、安心できる距離感を保っている様子を教えてくれました。

人に心を開くまでに時間をかけた若林くん。
今では家族とともに、誇り高くも優しい日々を送っています。
その姿は、保護猫と暮らすことの奥深さと、時間をかけて築かれる信頼関係の尊さを物語っていました。

