自分が好きな服を作れるとしたら、あなたはどんな服が作りたいですか?
あろちーずさんが、従兄弟さんの結婚式のために作った衣装をTikTokに投稿すると「とっても素敵」「才能に憧れます」「天才や」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
あろちーずさんに話を聞きました。
いっそ自分で作ろう
当初は、従兄弟さんの結婚式に着るオケージョンワンピースを探していたあろちーずさん。
服装マナーや参列者の装いを調べる中で「とても素敵だな」「自分も着てみたいな」と、特に振袖の美しさに心惹かれました。レンタルや購入では理想の柄や色、価格に出会えず「それなら自分で作ろう」と決意し、制作することに。
普段から洋服でも全身黒の装いを好むあろちーずさん。
「振袖でも黒は問題ない」と知り、黒でも重くならないよう、素材や組み合わせには特にこだわりました。光の加減で立体感が出るジャガード素材を選び、マットな黒にならないように工夫。

異素材の組み合わせが好きで、偶然見つけた黒に近いネイビーの生地も取り入れました。全体は黒の振袖ですが、角度によって印象が変わるデザインに仕上げました。
結婚式の装いとして避けられる配色があることも踏まえ、控えめな組み合わせにとどめ、違和感のないデザインになるよう注意を払ったといいます。
さらに、着付け不要で一人で着られるよう二部式にし、座っても苦しくないよう見えない部分にゴムを入れ、着崩れ防止にマジックテープを使うなど、和装には珍しい工夫も取り入れました。
式場でも話題に
制作にかかった期間は、約5日間。仕事の前後などの隙間時間を活用して制作したのだとか。
制作を知っていたご両親は「本当にできるのか」と心配していたそうですが、完成品を見てとても感動してくれました。
結婚した従兄弟さんにも事前に「自作した振袖で出席する」と伝えていました。あろちーずさんが久々に会うと「服を作れるってすごいね」と驚いていたそうです。
親戚の待合室でもたくさんの方から声をかけられました。
「この結婚式のために、こんなに気合い入れて来てくれてありがとう」と言ってもらえたのが、何より嬉しかったのだとか。
これまでにも、友人の誕生日イベントで着る衣装などを制作したことがあるあろちーずさん。また、昔からぬいぐるみが大好きでぬいぐるみ作りにも挑戦しており、友人にプレゼントするなどしているといいます。

振袖から広がる創作の世界
今後は「ぬいぐるみ制作に力を入れていきたい」と意気込みを語るあろちーずさん。
「私自身が昔から大切にしているぬいぐるみに人生の支えとなってきた経験があり、同じような出会いを誰かに届けられたら素敵だなと思うからです」とその理由を教えてくれました。

また、今回振袖に挑戦したことで和服の魅力や奥深さに気付くことができたそうで、アパレルの方面でも「気軽に着られて、自分好みのデザインが楽しめる振袖や着物、浴衣など、着物ドレスや浴衣ドレスのような装いも作っていきたい」と思っているのだとか。
直近では、次に控えている友人の結婚式のため、理想のオケージョンワンピースの制作にも挑戦する予定です。

これからも、あろちーずさんの発想豊かな制作活動に目が離せません。
