お花屋さんでは、プレゼント用の花束やお店に飾るアレンジメントなど、さまざまな用途に合わせたお花を用意してもらえます。お客さんの希望に寄り添って丁寧に作られた花は、よりいっそう魅力的に映りますよね。
花屋を営む@andora_kagoshimaさんが、驚きのもので作ったお花のアレンジメントをInstagramに投稿すると「発想が斬新」「すごく可愛い」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
このときの様子について、@andora_kagoshimaさんに話を聞きました。
依頼で届いたものは…
@andora_kagoshimaさんは「これにお花を入れたい」と依頼を受けました。依頼をしたのは、岡山県倉敷市で至極のヘッドスパを提供する美容室『Hair利楽心』さん。
そのときは、直感で「受けちゃダメだ!」と思った@andora_kagoshimaさん。
なんとと、お花を入れてほしいと届いたのは“羽釜”だったのです。

最初は、鹿児島から岡山という離れたところに「花だけを送ってほしい」という話でした。しかし、@andora_kagoshimaさんは羽釜を送ってくれるなら作れるかもと思い「送料がかかるのでやめたほうがいい」と伝えたものの、お客さんは「送ります」と返答したそうです。
そこで、お客さんの強い気持ちにやる気スイッチが入った@andora_kagoshimaさんは、羽釜を使ってお花のアレンジメントを作ることとに。

花火のように咲く“羽釜アレンジメント”が完成
@andora_kagoshimaさんは、羽釜にお花を入れたのは初めてでした。
イメージをもたずに作っていくなかで「ご飯をおいしく炊けるものに花を入れて大丈夫か?」と、羽釜を使っていた方のことを考えていたといいます。

そして、見事な“羽釜花火”が完成しました。色とりどりのお花が、まるで花火のようにきれいに並んでいます。
完成したときは、なぜがおばあちゃんの顔がよぎったという@andora_kagoshimaさん。完成したお花の釜を送ると、お店に飾ってお客さんから喜んでもらっているようでした。

予想の斜め上をいく依頼
このほかにも、@andora_kagoshimaさんのもとへは特殊な注文が多いといいます。
「シンクを塞ぎたいのでお花で埋めることできますか?」「喧嘩して開けてもらえないので、家に入れるお花を作ってもらえませんか?」など、一風変わったオーダーが後を絶ちません。
ほかにも「このぬいぐるみが育った環境を再現してください」「成人式にお花のカバンを持ちたい」など、ユニークなオーダーがたくさんあるようですよ。
お花を作るときには「こんなふうにしたいとかはあんまり考えないで“手に”働いてもらってます」と@andora_kagoshimaさん。
これまでの経験と、自由な発想、確かな技術があるからこそ、@andora_kagoshimaさんのもとには個性的なオーダーが集まるのでしょう。
今回の“羽釜花火”も、そんな魅力が詰まった唯一無二の作品でした。

