たまたま通りかかった道の片隅で、ひとつの小さな命が助けを待っていました。
トラックを運転していた＠mayoineko0507さんが出会ったのは、後ろ足が動かない1匹の子猫。
弱った子猫との出会いと、今の幸せな暮らしについて、＠mayoineko0507さんに話を聞きました。
車路肩にいた小さな命「このままではまた車に…」
2024年5月のある日。
会社の同僚とトラックに乗っていた＠mayoineko0507さんは「見間違いかな？けど、路肩に生き物のようなものが見えた気がする…」と隣に座っていた同僚に話しながらその道を通過します。
そこは大型トラックも通る道で、猫などがいるとは思えないような場所でした。
違和感を覚えた＠mayoineko0507さんは「多分、猫だ」と思い、100mも進まないうちにトラックをUターンさせて現場へ戻ることに。そこには後ろ足が動かない1匹の子猫がいて、周りには親猫や他の猫はいませんでした。
「このままでは車にひかれてしまう」と感じた＠mayoineko0507さんは、すぐに病院へ連れていこうと子猫を保護。逃げようとした子猫でしたが、後ろ足を怪我していたため動けず、その場で保護することができました。
その後、＠mayoineko0507さんは「猫が怪我している！すぐに病院へ連れて行ってほしい」と奥さんに連絡。奥さんはすぐに駆けつけ、子猫を引き継いでくれました。
“てんちゃん”との暮らしが始まった日
病院で検査を受けた結果、異常は見つからなかったものの、子猫の左足は動かないままでした。
＠mayoineko0507さんは「車にひかれたのか、カラスにつつかれたのか、生まれつきなのか…。今も原因はわからず、不思議に思っています」と話します。
子猫は“てんちゃん”と名付けられ、夫婦で迎え入れることに。
奥さんは猫を飼った経験がありましたが、＠mayoineko0507さんにとっては初めてのこと。心配なことも沢山あったといいます。
そこで、奥さんは100円均一で簡易ケージを作成し、怪我をしたてんちゃんのトイレを工夫して作ってくれたそうです。そのことに「大変感謝しています」と＠mayoineko0507さんは語っていました。
てんちゃんは人懐っこく、シャーとも言わず、自ら頭をスリスリしていたそう。＠mayoineko0507さんは「猫の意外な一面を知って、メロメロになりました」と話します。
猫を飼ったことがなかった＠mayoineko0507さんですが「こんなに可愛いなんて、猫って最高じゃん！」と、すっかり魅了されていきました。
「てんちゃんの今後のことを心配するあまり、とても尊い存在だということも気持ち的にあったので、大切な存在となったてんちゃんの愛おしい仕草に、幸せと心配が入り混じるばかりでした」
元気になってきたてんちゃん
迎え入れてから1週間が経ったころには、てんちゃんの足の調子が少しずつよくなってきました。
＠mayoineko0507さんは、病院の先生や奥さんの話から「子猫なので回復力もあるし、いずれは完治するのかな？」という気持ちがあったと話します。
「足の怪我を除けば、ご飯も食べてトイレもできていたので、いずれ普通の猫ちゃんたちと同じような生活ができたらいいなと思っていました」
現在のてんちゃんの足は完治とまではいきませんが、普通より少しハンデはあるものの、飛んで遊んで歩けるようになりました。
その様子を見て＠mayoineko0507さんは「やはり子猫だったことが不幸中の幸いだったのかな」思いますが「あの当時にもう少し何かをしてあげたら、完治したのかな？」とネガティブになることも。
新たな家族との出会い
共働きの＠mayoineko0507さん夫婦にとって、甘えん坊のてんちゃんを家で一人にするのは寂しいだろうと感じていました。奥さんも「猫は一緒に遊ぶ仲間がいたほうがいいんじゃない？」と話し、2024年8月に譲渡会へ。
そこで「るんちゃん」と出会い、迎え入れることにしました。
てんちゃんとるんちゃんは、仲の良い兄妹のような関係になったそうです。兄貴気取りのてんちゃんは、おもちゃを独占したり、優先的に遊んだりすることも。
一方で、控えめな性格のるんちゃんも、ときには兄貴をからかうようにちょっかいを出すことがあり、そのやりとりが微笑ましいといいます。
今後について「てんちゃんとるんちゃんには、いろいろなくつろぎグッズや遊び道具などをたくさん与えてあげたいです。そして、お互い楽しく、快適に過ごしていきたいですね」と話していました。＠mayoineko0507さんのてんちゃんのこれまでをまとめた投稿には「幸せになって」「保護してくださりありがとうございます」「涙出る」など多くの反応が寄せられました。
小さな小さな命が＠mayoineko0507さんによって助けられ、てんちゃんは安全な場所ですくすくと育つことができました。足が完治していないため、外には出られないてんちゃんですが＠mayoineko0507さん夫婦と快適なお家で、るんちゃんと一緒に幸せに過ごしてほしいですね。