高齢になり、車いすでの生活が日常となった91歳の元料理人のおじいちゃん。そんな穏やかな日々に、ある日突然、情熱が再び灯りました。
きっかけは、孫の「じいじのオムライス食べたいな」という、たった一言。
@akemiarigaさんが、おじいちゃんが再びフライパンを握る姿をThreadsに投稿したところ「涙腺崩壊しました」「元気の源」「長生きの秘訣」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
投稿者さんに話を聞きました。
フライパンと共に立ち上がるおじいちゃん
オムライスのリクエストに「よし!つくってあげる」と火がついたおじいちゃん。
普段は穏やかに座って過ごしているおじいちゃんが、自らスーパーへ車いすで買い物に行き、帰宅後は料理の準備を整え、仁王立ちでフライパンを振る姿を見せてくれました。

料理する姿に「仁王立ちでフライパンを振る姿がかっこよくて思わず撮影しました」と投稿者さん。
その光景には「孫に喜んでもらいたい」というおじいちゃんの深い愛情が込められていました。

完成したオムライスを…
完成したオムライスを見た、おじいちゃんの孫である投稿者さんの娘さんは、嬉しそうに最後まで完食しました。
「食べている姿をじいじが最初から最後までニコニコと見ていたんです。それは、私が子どもの頃に父のご飯を食べていたときとまったく同じで、胸が熱くなりました」と話す投稿者さん。
「じいじのオムライス美味しー」という娘さんの言葉に、おじいちゃんは照れていたそうです。
すると娘さんは「次はハヤシライスが食べたいな」とつぶやきました。

するとその声にもすぐに応えて、次はハヤシライスを用意してくれたそう。
娘さんは「じいじ!おいしー!」と、おかわりもし、おじいちゃんはとても喜んでいたのだとか。

時を重ね、体が思うように動かなくなっても「大切な誰かのために」という思いは、人に不思議な力を与えてくれます。
そのシンプルで力強い愛情こそが、人生を豊かにする最高の調味料なのかもしれません。

