子どもの “ひらめきメモ” は、ときに大人を深い謎へと引き込みます。
「キッチンで、思わず『ハテナマコ…!?』って声に出しちゃって(笑)」
そう語るのは、サエコさん(仮名)。小学2年生になったばかりの息子さんが連絡帳に書き残した“謎ワード”が、母を一瞬でパニックに陥れました。
始業式翌日、わが家に突如あらわれた「ハテナマコ水」

授業初日の放課後。
宿題と翌日の支度を見守りながら、サエコさんはいつものように連絡帳をチェックしました。
そこに堂々と書かれていたのは―― 「ハテナマコ水」。
「え? 海の生き物の新種? それとも理科の実験!?」
混乱する母をよそに、当の本人は首をかしげるばかり。
“書いた本人も知らない” 大事件!
「先生、何て説明してたの?」「ハテナマコ水って何するの?」と質問攻めにすると、息子さんは真顔で一言。
「わからない。スマホで検索して!」
――わかるかーい!
サエコさんは思わず天を仰ぎ、先生方のご苦労を想像して目頭が熱くなったとか。
謎ワードの正体は…母の“春休みボケ”がカギを握る
夕飯の支度をしながら必死に記憶をたどるサエコさん。ふと昨年度のプリントを思い出し、はっとします。
・ハンカチ
・ティッシュ
・ナフキン
・マスク
・コップ
・水筒
「ハテナマコ水」=持ち物6点セットの頭文字だったのです!
去年聞いたフレーズを息子さんがそのまま書き写していたのでした。
母の脱力と決意
「先生の説明は……ちゃんと……聞こうね……」 膝から崩れそうになりつつも、サエコさんは苦笑い。
息子さんには “検索すれば何でもわかる” と思い込まず、まずは自分の耳で情報を受け取る大切さを伝えました。
それでも――
「ハテナマコ水、今日も忘れないようにね!」と声を掛けると、息子さんは満面の笑みで「うん!」
その後、すっかり合言葉になり、朝の支度チェックも以前よりスムーズに。
小さな“謎メモ事件” は、母子にとってネットリテラシーと注意力を学ぶ絶好のスタートとなったようです。
