「音読カード...息子に頼まれた...麦わらの一味...描くとこちっちゃ過ぎたけど...息子のために...あちし..がんばったわ...!じょーーーだんじゃなーーーいわよーーーーーう!!!!」と、ワンピースのキャラクター、ボン・クレー風にツイートしたのは、漫画ブロガーで、2児の母親であるなおたろー(@naotarotarou)さんです。
写真には、小学校の宿題の、音読の実施を証明する音読カード。その小さいサイン欄にワンピースのキャラクターが精巧に描かれています。そのクオリティもさることながら、なぜこんなに凝ったサインを毎日描いているのか気になるところ。なおたろーさんに詳しい話を聞きました。

なおたろーさんは、小学3年生のそらじろー君、年長さんのこさぶろー君、2人の子どもを育てています。この音読カードはそらじろー君のものです。

描いているのはワンピースをはじめ、鬼滅の刃、東京卍リベンジャーズ、鋼の錬金術師などあらゆる漫画のキャラクター。欄いっぱいに、背景までしっかり描いているものもあります。

ー音読カードに絵を書き始めたきっかけはありますか。
1年生の頃はニコニコマークや動物、カービィの絵などを描いてたんですけど、同じものを描くのに飽きてしまいました。「何描いてほしい?」と聞いたら「じゃあ炭治郎」と言われ、そこからまず鬼滅キャラを描き始めました。

鬼滅の刃編(なおたろーさんより提供)

ー最初に描いた時の息子さんの反応、先生の反応はありましたか。
息子からは毎日「おお!すっげぇ!」とリアクションをもらえるので嬉しいです。息子が喜んでくれるので私もたくさん描いてあげるのですが、先生には「お母さんすごいですね。」と気を遣って言って頂いて、「へへ…オ、オタクなんで…」と、気持ち悪いリアクションしか取れず申し訳なく思ってます。

ー先生と、この音読カードについて話すことはあるのでしょうか。
懇談会の時に話題に出ちゃいます。承認欲求の強い母親だなって思われてないかなとドキドキしています。「そらじろーくん嬉しいでしょうね!」と優しく言って下さいます。

ーどのキャラクターを描くかは、誰が選んでいるのでしょう。
そらじろーが選んでます。北斗の拳も鬼滅の刃も、ハガレンも東リベも我が家に単行本があるので、好きな作品を選んでおねだりされます。北斗の拳が好きなのは夫の影響です。

東京卍リベンジャーズ編(なおたろーさんより提供)

ー音読の宿題の頻度はどれくらいですか。イラストを描くのにどのくらいの作業時間がかかるのでしょうか。
音読は毎日あります。音読を聞いてから、最後にイラストを描いています。イラスト自体は見本を見ながらじゃないと描けませんが、5分もかからず描いてしまいます。

ーそらじろー君の音読の取り組み方に変化はありましたか。
元々宿題はしっかりやる子なので、宿題自体の変化はあまりないかもしれないです。でも息子も漫画が大好きで、最近は絵を描くのも好きみたいなので、隣で私が描いている工程を見るのが楽しいみたいです。親子のいいふれあいになっているって感じですかね。

鋼の錬金術師編(なおたろーさんより提供)

ー弟のこさぶろー君が小学校になると音読カードが2枚になりますが続けますか?
来年の春から下の子も小学生になるので、今から震えております。しかし「描いて」なんて言われたら絶対に描いてあげます! なんでも描いてあげます!

「親子とはいえ人間同士なので、ぶつかり合うこともあるだろうし、『もぉ〜!』とお互い思っちゃうこともあるけれど、どうせだったら仲良く過ごしたいよねって気持ちで毎日過ごしています」と言うなおたろーさん。毎日の宿題が楽しくなる音読カード、これからも楽しみです。

この記事の写真一覧はこちら