ウクライナから避難の生徒 今も怖さ感じながら…日本での学校生活には感謝

ウクライナから避難の生徒 今も怖さ感じながら…日本での学校生活には感謝
ウクライナから避難してきたアレクサンドル・マリッシュさん(左)とアナスタシア・クラブチュクさん(右) 7月12日、英数学館での記者会見にて

広島県福山市の英数学館中学・高校は、ウクライナから福山市に避難してきた生徒2人を受け入れ、日本での勉強をサポートしています。

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東部ドネツク州出身のアレクサンドル・マリッシュさん(15)は、4月16日にポーランドから単身来日し、現在は福山市に住む母親の従兄弟のもとに身を寄せています。母はチェコに避難し、父はウクライナに残り戦争に参加しているということです。

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「今でもバイクなどの大きな音が聞こえると、戦争を思い出して怖くなります。でも学校に行くと友達もいるし、楽しいです。受け入れてくれた英数学館には感謝しています。早く戦争が終わることを願っています」

5月13日から、高校1年生のクラスに所属しているアレクサンドルさん。日本人以外の生徒も何人か在籍し、多くの授業を英語で学ぶクラスということで、仲間との主なコミュニケーションは英語でとっているということです。

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北西部チュドニフ出身のアナスタシア・クラブチュクさん(14)は、3月13日に単身来日し、福山市に住む姉のオレナさんのもとに身を寄せています。5人家族で、父・母・兄は、今もウクライナで暮らしています。

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「今は安心して生活していますが、救急車などのサイレンを聞くと自分の住んでいた町を思い出して怖くなることがあります。毎日ニュースをフォローしていると、国の皆さんが苦しんでいることに心が痛み、父・母・兄のことをとても恋しく思います。早く戦争が終わり、誰もが自分の家に帰ることができるように願っています」

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7月1日から、中学校の3年生のクラスに所属しているアナスタシアさん。コミュニケーションには、英語やスマートフォンの翻訳機能を使っています。まだ通い始めて10日あまりですが、クラスメートとは、もう仲良くなれたといいます。

「日本人の皆さんは、とても親切で元気づけてくれています。学校に通い、みんなと友達になる機会を与えてくれたことにとても感謝しています」

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福山市がウクライナからの避難民を受け入れることになった際に、国際教育に力を入れており、様々な国籍の学生が在籍していることなどから、できることがあれば協力する旨を伝えていたという英数学館。福山市からの紹介で、2人を受け入れました。

学費に制服、スクールバスでの通学、食堂での食事など、2人の学校生活に必要なものは、ほとんどを学校側でサポートしているといいます。

英数学館小・中・高の永留聡校長は「日本の子どもと触れ、普通の学校生活を送ってほしいし、遊んだり学んだりしてくれることを望んでいる」と話します。また、今いる生徒にとっても良い刺激になっているとした上で、「平和について考えるきっかけにしてほしい」ということです。

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