飲めないホテル料理人が自分でもOKな「ビールアイス」を考案！ コロナ禍で余った飲料を有効活用 岡山
ビールアイスを考案したホテルグランヴィア岡山の中西英司さん
ホテルグランヴィア岡山（岡山市北区）が、コロナ禍で余ったビールや牛乳、ヨーグルトを使って作った「ビールアイス」を期間限定で販売しています。
レストラン調理課長の中西英司さんが考案したアイスは、ビールの香りがほんのりとしたあとにミルクの甘さがほどよくやってくる、苦みと甘みのバランスがとれた一品です。途中からビールやノンアルコールビールをかけて食べるのも、おすすめの食べ方です。
ホテルグランヴィア岡山では、緊急事態宣言でバーを閉めたことなどにより、ビールが大量に余るようになりました。また、修学旅行生など大口の団体客のキャンセルが相次いだことによって、牛乳やヨーグルトなども余っていました。
そこに目をつけた中西さんは、夏場を迎えるにあたって、冷たくさっぱりと食べられるアイスとして売り出すことで、フードロスを防ごうと考えたのです。
「余り物ということではなく、ちゃんとした商品に方向転換するということができるように考えました。軽く食べていただけるように、どれくらいまで苦みを出すか、甘みを足すかというところはかなり悩みました」
そんな中西さんですが、なんとワインソースを作る際に厨房から避難しなければならないほどアルコールが大の苦手。しかし、酒が飲めない自分でも食べられるように作ったことで、酒やビールが苦手な人でも楽しめる味に仕上がったといいます。
「他の人が作ったらたぶんもっとビールらしさを出したり甘みを出したりしたんじゃないかなと。僕が飲めないっていうのは結構肝だったと思います。新しい『食べるビール』という感覚で楽しんでもらえれば」
ビールアイスは500円（税込み）。9月12日まで、ホテルグランヴィア岡山ロビーラウンジ横のテラスで販売しています。
※わずかですが、アルコール分のある商品です。
