子どもならではの自由な発想は、ときに周囲の大人たちを驚かせ、そして温かい笑顔にしてくれます。
2024年7月、SNSで大きな反響を呼んだのは、タイニープードルのラニちゃん・ラナちゃんと、小学5年生の太陽くんが繰り広げた不思議で優しいひとときでした。
前回の記事公開から約半年、お兄ちゃんとして成長を続ける太陽くんとワンちゃんたちの「現在」を追跡しました。
静かな部屋で見つけた「ドクター兼美容師」の正体
エピソードの始まりは、ママさんがお風呂に入っている間の出来事でした。
いつもは賑やかな太陽くんがこの日に限って静かだったため、嫌な予感がしたママさんが部屋を覗くと、そこには驚きの光景が広がっていました。
太陽くんは、かつて遊んでいたおもちゃの聴診器とブラシを手に、2匹の愛犬の診察とヘアセットを同時に行う「二刀流」の遊びに没頭していたのです。
このドクターセットは、片付けの際に一度はゴミ袋に入れられたものでした。
しかし、それを見つけ出した太陽くんは、ママの目を盗んで救出。
愛犬たちを患者さんやお客さんに見立てて、熱心にお世話をしていました。
その姿はまるで本当の兄妹のようで、ママさんは「愛おしくてたまらなかった」と当時の心境を振り返ります。
深い悲しみを癒やした出会いと、家族で乗り越えた試練
太陽くんとラニちゃんの出会いは2021年1月に遡ります。
ママさんの流産という悲しい出来事があった帰り道、ふらっと立ち寄ったペットショップで出会ったのがラニちゃんでした。
犬嫌いだった太陽くんが、小さく丸まって寝ていたラニちゃんを見て「可愛いね、触ってみたい」と言ったことが、家族として歩み出すきっかけとなりました。
しかし、2023年12月頃から、ラニちゃんが太陽くんを噛むようになるという試練が訪れます。
太陽くんがよかれと思って続けていた遊びがラニちゃんの限界を超えていたことが原因でした。
ママさんはドッグトレーナーを訪ね、本気でしつけに向き合いました。
太陽くんも「自分が嫌なことをしていたからだ」と理解し、ママと一緒にご飯やお散歩の世話をすることから信頼関係を再構築。
努力の末、噛みつきの問題を克服したのです。
新しい家族「ニナ」ちゃんの誕生と、穏やかに流れる日常
前回の記事公開から約半年が経過し、ご家族には大きな変化がありました。
ラニちゃんとラナちゃんに加え、新しく「ニナ」ちゃんというワンちゃんが家族の仲間に加わったのです。
ニナちゃんの名前は、これまで家族を見守ってきたラニちゃんとラナちゃんの名前から一文字ずつ受け継いで名付けられました。
家族の時間が途切れることなく、思いがずっと続いていくようにという願いが込められています。
かつて強い不安を抱えて太陽くんに吠えたり噛んだりしてしまったラニちゃんも、今では太陽くんのそばで安心して過ごせるほど穏やかな性格になりました。
太陽くんも、当時の怖い思いを乗り越え「ラニは悪くない」と寄り添い続けてきたことで、今では確固たる信頼関係を築き上げています。
「とんとん、とんかつ」の魔法で育む、小さな命への慈しみ
現在、一家が大切にしているのは、何気ない日常の触れ合いです。
繊細な性格のラナちゃんは、眠る前に背中を「とんとん、とんかつ」と優しく叩いてもらうと、安心して深い眠りにつくといいます。
こうした一つひとつの小さなコミュニケーションが、言葉を持たない犬たちと家族の心をしっかりと繋いでいます。
毎日のお散歩や、寄り添って眠る時間、ふと目が合った瞬間のぬくもり。
かつての悩みや葛藤は、今では「一緒に生きている」という実感に満ちた、静かで温かな宝物へと変わりました。
太陽くんは、3匹のワンちゃんたちの自慢のお兄ちゃんとして、優しく頼もしい存在であり続けています。
生きているだけで大切な存在。アカウントに込めた未来へのメッセージ
ママさんが運営するInstagramアカウント「lani.910」には、一つの信念があります。
それは「犬の命だけでなく、人の心も大切にしてほしい」という思いです。
言葉がなくても、ただそばにいるだけで人の心を癒やし、支えてくれる犬たちの存在を通して、命の尊さを発信し続けています。
これからも、ラニちゃん、ラナちゃん、そしてニナちゃんと共に、穏やかな毎日を積み重ねていくことがご家族の願いです。
「生きているだけで大切な存在なんだよ」というメッセージが、誰かの心に小さな光を灯せるように。太陽くんと3匹の兄妹のようなエピソードは、これからも優しく続いていきます。
提供元:@lani.910さん(Instagram)



