道端に捨てられた下半身不随の子猫を保護。6年後、現在の姿に「幸せになって」「良くぞここまで」「涙が出ます…」

道端に捨てられた下半身不随の子猫を保護。6年後、現在の姿に「幸せになって」「良くぞここまで」「涙が出ます…」

下半身に擦り傷ができ、血がにじみ、道路沿いを這うように動いていた子猫を保護した@ueda_learningさん。下半身麻痺で、後ろ脚はやせ細り、深い傷も…。

その後@ueda_learningさんがリハビリと手当を続け、6年後の姿をThreadsに投稿したところ「幸せになって」「良くぞここまで」「涙が出ます…」とのコメントが寄せられ、話題となっていました。

そこで@ueda_learningさんに、子猫を保護したときのことなどを聞きました。

後ろ脚を引きずる子猫が…

@ueda_learningさんは2019年8月30日の夕暮れ時、車で娘さんを送る途中に道端で後ろ脚を引きずる黒い子猫を見つけました。すぐに車を引き返して保護し、コンビニでダンボールを譲り受けて自宅へ。子猫はあまり体が汚れておらず、わずかにシャンプーの香りがしたといいます。

保護時の慈々くん(@ueda_learningさんより提供)

「捨てられたのだと思うと涙が止まりませんでした」と@ueda_learningさん。子猫に水を飲ませてパウチを与えると、目に力が出てきました。

次の日病院に連れていくと、推定1ヶ月半のオス猫だとわかりました。下半身麻痺の原因は先天的なものなのか、事故によるものかはわかりませんが、回復は厳しいとのこと。少しでも長く生きてほしいと願い「慈々(ジジ)」と名づけて看病を始めました。

保護間もないころの慈々くん(@ueda_learningさんより提供)

断脚の危機を乗り越え、自作車いすで駆けるまでに

保護当初は下半身麻痺で後ろ脚はやせ細り、深い傷もありました。断脚の危険を感じますが、それでも日々リハビリと手当を続け、やがて自作の車いすで廊下を走れるほどに回復した慈々くん。

自作車いすで初めて走ったとき(@ueda_learningさんより提供)

また、幾度もの病気を乗り越え、今では体重も11倍に。
「さまざまな先生方からの懸命な治療の甲斐あって、今は穏やかに過ごしています。あの日巡り会えていなければ、その後の大雨や車の通行などの危険にさらされ、命を落としていたでしょう」と語ります。

擦れてしまう後ろ脚をサポーターでカバーしたことも(@ueda_learningさんより提供)

21年間生きた先代猫を見送ってから6年目という@ueda_learningさんは「毛皮変えて帰ってきたのかな?」と感じていました。

もう1匹の保護猫が仲間入りして…

慈々くんは繊細で芯の強い性格。母猫に甘えた経験がないためか保護時からのどを鳴らすこともなく、ずっと慎重な態度を見せていました。心を開くのは@ueda_learningさんと家族だけで、自宅を解放した学習塾の生徒たちにもあまり懐かなかったそうです。

また、もう1匹の保護猫、安蘭(アラン)くんが仲間入りしたことで、さらに縄張り意識が強くなります。

保護時の安蘭くん(@ueda_learningさんより提供)

慈々くんはストレスでさまざまな症状が出るようになったため、去勢手術を決断。手術後は穏やかさが増し、のどを鳴らすようになりました。後追いしたり教室にも顔を出したがったりして、甘えん坊に。

「少しホッとしています」と@ueda_learningさん。

安蘭くんとの出会いは2025年2月。駅前で助けを求めるように鳴いていた安蘭くんを学習塾の生徒さんとその友人が保護して連れてきたといいます。泥だらけでやせ細り、体中に傷を負っていましたが、治療と介護を経て今ではすっかり元気に。

保護時の体重は2.3kgでしたが5.9kgまでに成長しました。

保護時の安蘭くん(@ueda_learningさんより提供)
毛並みがよくなり、健康に(@ueda_learningさんより提供)

最初、慈々くんは距離を置いて静かに見守っていましたが、安蘭くんの回復とともに縄張り意識が強まり、現在は安蘭くんが2階、慈々くんが1階で過ごしています。

慈々くんと安蘭くん(@ueda_learningさんより提供)

それでも最近は、互いの気配に慣れ、少しずつ距離を縮める姿も見られるように。
「無理せず、時間をかけて寄り添える関係になれたらと思っています」と語っていました。

2匹それぞれが安心して過ごせる日々を大切に

@ueda_learningさんは「いつか2匹が仲よく寄り添って、日向ぼっこをしているような光景を見られたら…そんな日を夢見ています」と話します。

ただ、慈々くんは気高い性格。一方で、安蘭くんは陽気なタイプ。2匹の性格の違いもあって、すぐに打ち解けるのは難しそう…と@ueda_learningさん。それでも少しずつ距離を縮められるよう、日々工夫を重ねているといいます。

2匹の距離が少しずつ近づき…(@ueda_learningさんより提供)

安蘭くんはピアノの音に反応して一緒に鳴くこともあり、音楽好きな一面が微笑ましい存在。名前の由来は、保護当時の憂いを帯びた表情が、映画『ハリー・ポッター』のスネイプ先生役、アラン・リックマンさんに似ていたことからだそうです。

@ueda_learningさんは、今後「2匹の個性を尊重しながら、それぞれが安心して過ごせる日々を大切に見守っていきたいです。そしていつの日か、2匹が並んで日差しの中で穏やかにまどろむ姿を見られたら、それが何よりの幸せです」と話してくれました。

後ろ脚をひきずっていて、やせ細っていた慈々くんがこんなに元気な姿になって本当によかったですね。また、安蘭くんと性格がまったく違うというのも微笑ましいです。慈々くんと安蘭くんには@ueda_learningさんのもとで、幸せに暮らしてほしいですね。

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