自分が仕事で留守にしているとき、愛犬は寂しくないかな…。
ワンちゃんと暮らす人であれば、そんな心配を抱えたことがある方もいるのではないでしょうか。
@CoCoGourmet_dog さんが、ある場所でくつろぐ柴犬の様子をXに投稿すると、その“場所”をめぐって
「うらやましい」「幸せそうなお顔」「ストレスを吸収してくれ」などのコメントが寄せられ、11.9万回表示され話題になりました。(2025年10月現在)
今回は、投稿者の @CoCoGourmet_dog さんに話を聞きました。
柴犬がくつろいでいた場所は
今にも眠りにつきそうな、幸せな笑みをたたえる柴犬・えだまめくん。
一見、なんてことのない日常のワンシーンに見えますが、驚くべきはその撮影場所。
なんと、そこは東京都心にあるオフィスの一角だったのです。

オフィスにワンちゃんがいる理由を投稿者さんに尋ねると、犬好きな社長さんが起業前から抱いていた“ある思い”に行き着きました。
一緒に暮らしていた愛犬が、学校や仕事に行くたびにとても寂しそうにしていたことが心苦しかったのだそうです。
「この子たちと一緒にいられる時間は長くないのに、離れ離れなのはわんこもかわいそうだし、自分もつらい」。
そんな思いを抱いた社長さんは、「社員と愛犬が一緒に働けるオフィスにしたい」と一念発起。
2020年にペットフードを扱う会社を立ち上げたことをきっかけに、社員がペットと一緒に出社できる環境を整えました。

同社では今や当たり前の光景となっているこのシーンがXに投稿されると、11.8万件以上(2025年10月時点)の表示を記録するほどの大反響に。
「人とペットが共生する職場」として、多くのメディアでも注目を集めています。
ワンちゃんと一緒に出勤
オフィスにいるワンちゃんたちは、社員の大切な家族。
「社員犬」として正式に認められ、社員とともに元気よく出勤しているそうです。

ペットと一緒に出勤できることで、留守中の心配がなくなったり、勤務中に動物と触れ合うことでリラックス効果を得られたり、動物を通して自然なコミュニケーションが生まれたりと、ハートフルなメリットがたくさん。
社員たちは皆、自分のペット以外の子も、まるで親戚の子どものようにかわいがっているそうです。
また、ペットと暮らしていない社員も、オフィスでワンちゃんや猫ちゃんと触れ合ううちに動物好きになる人が多いのだとか。
さらに、動物が身近になったことで、新たにペットを家族に迎える人も増えているそうです。
そんな社員のために、動物を家族として迎えると「うちの子手当」という扶養手当が支給されるという、嬉しい制度もあるのだとか。
社員犬を溺愛する名物社長

ワンちゃんが大好きなあまり、一緒に出勤できる制度まで作ってしまった社長さんは、誰よりも社員犬たちを溺愛。
ワンちゃんが好きすぎるあまり、ところかまわず社員犬に“顔をうずめて匂いを吸う”こともあるそうです。

社員たちにとっては見慣れた光景で誰も気にしていなかったそうですが、吸われている社員犬の表情があまりにもかわいかったためSNSに投稿したところ、
思わぬ反響があり、ネットニュースにも取り上げられるほどの話題になりました。
その様子からネット上では「犬吸い社長」というあだ名がつけられたそう。
今ではイベントなどでお客さんから「うちの子も吸ってください」とリクエストを受けるほど、謎の人気者になっているといいます。
コロナ禍を機に、欧米を中心に広がりを見せる「ペットフレンドリーオフィス」。
社員とペット、どちらの幸福度も高まるこの取り組みが、今後さらに広がっていくことを期待しています。
