糸1本から無限の表現が生まれる刺繍の魅力。
そんな中、使い道がなく残っていた糸を使って新たな作品を生み出した【すみっこ刺繍vlog】のnatuさん(@nussknacker_sumikko)。
その作品をYouTubeに投稿すると「美しい」「素敵です」「癒されました」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
今回は、その作品に込めた想いと創作の背景を伺いました。
残り糸が導いた新しい創作の形
natuさんが「残り糸」を刺繍に使おうと思ったのは、YouTubeの企画がきっかけでした。
残り糸を再利用して作品づくりを楽しむ動画を見て「私もやってみたいな」と心が動いたそうです。

花火に込めた想い
今回のテーマに選んだのは「線香花火」。
ある日、“日本で作られている手作りの線香花火は、このまま減少するのでは…”という記事を目にしたnatuさん。
「あの染め紙で巻かれた線香花火の魅力を、刺繍で表現したい」という思いが生まれました。

手元にある糸たちは、どれも少しずつ長さや色が違うもの。
完成した刺繍には、細やかな糸の重なりが、まるで花火の火花のように広がっていました。

「ひとつだと寂しいかな?」「華やかさが足りなかったかな?」と完成品を見て振り返るnatuさん。
「次はもっと華やかな刺繍をしたい」と前向きな意欲を語ってくれました。
刺繍が灯したもう一度歩き出す力
刺繍を始めた背景には、深い心の動きがありました。
natuさんは、2度の流産を経験し、生きる意味や自信を見失いそうになっていた時期もあったといいます。
そんな中「何か活動をしたい」という気持ちが静かに芽生え、針と糸を手に取るようになったそうです。

今回の作品には「図案にとらわれず、フリーハンドで自由に表現する楽しさ」も込められています。

これからは「オンラインサロンを開けるようになりたい」という目標を掲げるnatuさん。
糸を通して人と人がつながり、癒しが広がる未来を思い描きながら、natuさんは今日もひと針に想いを込めています。

