「命が誕生する瞬間」って、どこか神秘的で心を揺さぶられるものですよね。
飼い主さん(@55gurasi)が、いただいた有精卵をふ化させ、大切に育てる様子をTikTokに投稿すると「すごい」「かわいい」「感動する」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
今回はその体験について、飼い主さんに詳しく伺いました。
有精卵をふ化させる挑戦の始まり
きっかけは、お世話になっている大工さんからいただいたウコッケイの有精卵。
今年3月からニワトリを飼い始めていたこともあり「孵化させてみる?」と夫婦で決意し、ふ卵器を用意して挑戦することに…!

最初は自作のふ卵器を試したが、37℃を安定して保てず焦りを感じたそうです。
そこで、自動で温度調整と転卵(胚が殻に癒着しないように卵を転がすこと)を行う専用機器を購入することに。
とはいえ、卵が「ゴロンゴロン」と大きく動く様子に、本当に育っているのか不安になったと飼い主さんは振り返ります。

それでも1週間後に卵を確認すると、4個のうち3個が順調に成長しており、安堵と喜びに包まれたと話してくれました。
ふ化の瞬間に立ち会った感動
ついに迎えたふ化の日。
2羽の雛は、自分の力で約16時間かけて殻を破って出てきます。

その姿を見たとき、飼い主さんは「よく頑張ったね。無事に生まれてきてくれてありがとう」と心から感謝の思いを抱いたそうです。
動画でも、誕生の瞬間に「おめでとう」と声をかける飼い主さんの姿が温かく、生命の尊さを感じるシーンとなりました。

残念ながら、3羽目は無事にふ化できなかったといいます。
飼い主さんは、助けられなかった無念さと同時に、無事にふ化することが決して当たり前ではなく、奇跡であると強く感じました。

育てる難しさと喜び
現在、ふ化した2羽は生後2ヶ月。
先輩ニワトリたちと仲良くできるかどうか、上下関係の厳しさに不安を覚えることもあると飼い主さんは話します。

育てる中で特に大変だったことは、雛が体温調節できないために電球で35℃を保つこと、そしてエサや水の存在を教えることでした。

生まれてすぐは卵黄の栄養で生きられますが、翌日からは自力で食べたり飲んだりできなければ命の危険があるといいます。
小さな命を守る責任の重さをひしひしと感じながら、ご夫婦で日々丁寧に育てる様子が動画にも収められていました。

有精卵から生まれた2羽のウコッケイは、奇跡と努力の結晶。
これから先、仲間と共にどのように成長し、元気に育ってくれるかを心から願っています。

