今回お話を聞かせてくれたのは、40代のパート主婦・真由美さん(仮名)です。
ある日、お風呂からあがってスマホを見ると、小学2年生の息子さんからLINEがたくさん届いていました。
スタンプの連打に、戸惑う
「お風呂からあがってスマホを見たら、息子から落ち込んでいるスタンプがずらっと送られてきてたんです。最初は何に落ち込んでいるんだろう?って不思議に思いました」と真由美さん。
何事かと戸惑いながら、真由美さんは息子さんの元へ。すると、隣にいた旦那さんが何だか焦っている様子。「もしかして、旦那さんが何かしたのかな…?」と真由美さんは思ったそうです。
真相は…パパがアイスを食べたから!
真由美さんが「どうしたの?」と聞くと、息子さんは「パパが俺のアイス食べた!」と怒り心頭。「LINEでは悲しそうにしていたのに、実際は怒っていたこともギャップがあって、つい笑ってしまいました」と真由美さん。
どうやら、息子さんはお風呂上がりの楽しみにしていたアイスが、冷凍庫になかったことに気づき、怒りや悲しみをLINEのスタンプで表現したようです。
後日、息子さんに理由を聞くと、怒るのではなく、悲しむことでママに罪悪感を抱かせようとしているところが笑えた、と真由美さんは話します。「子どもながらに、怒るより悲しむ方が効果的だとわかっていたのかもしれません」と真由美さん。
家族の恒例行事に
翌日、旦那さんは息子さんの好きなアイスをたくさん買ってきてくれていました。そして、この出来事は真由美さん一家の心温まる思い出となりました。
「我が家では、息子が何かしてほしいことがあると、まず落ち込んでいるスタンプを送ってくるのが恒例行事になりました」と真由美さんは楽しそうに話します。
何気ない日常の中の小さな事件が、家族の記憶に残る大切な思い出となった「アイス事件」。真由美さん一家にとって、今でも語り継がれる心温まるエピソードです。
