子育ては、時に大人の想像を超える子どものユニークな発想にハッとさせられるもの。そんな純粋な言葉が、私たちに新たな気づきを与えてくれることもあります。
今回は、40代女性会社員であるお母さん。食べ残しをめぐる息子さんの、思わず笑ってしまうエピソードについてお話を伺いました。
パイナップルは「あげる」のに
ある日、ご近所さんから大きなパイナップルを丸ごといただいた時のことです。
しかし、「うちではこんなにたくさん食べられないね、〇〇さんにあげようか」と夫婦で話していたそう。
すると、当時3歳だった息子・コウタさん(仮名)が「どうしてあげるの?」と聞いてきました。
お母さんは「うちでは食べないけど、捨てちゃうともったいないし、〇〇さんちは家族が多いから誰か食べてくれるでしょ」と説明しました。
数日後、お母さんが作った肉じゃがの人参をコウタさんが「ぼく、これいらない」と残そうとしました。
そこで、お母さんが「もったいないから食べて」と言うと、コウタさんからまさかの返事が飛び出します。
「そうだ、〇〇さんにあげればいい」
子どもの純粋な論理に「どう説明すれば…」
コウタさんの言葉を聞いた瞬間、お母さんは「確かに同じように『食べ物』『もったいない』『あげる』など、キーワードは重なっている」と、その純粋な論理に感心したと言います。
「よく覚えてるなと息子に関心したと同時に、どう説明すればわかってもらえるのか、考えさせられる出来事でした」と、お母さんは当時の心境を語ります。
コウタさんの思いもよらない発言は、お母さんにとってまさに「コントより面白い」と感じるほどだったそうです。
大人の「当たり前」を問い直すきっかけに
今回の出来事を通して、お母さんは「どうすれば今後この子が自分で判断できるようになるには、私がなぜこっちはあげられてこっちはあげられないと思っているのかに気づかなければいけない」と、自身の考えを再考させられたと言います。
子どもは大人の思う「当たり前」とは違う視点で物事を捉えている。
コウタさんの純粋な一言は、お母さんにその大切な気づきを与え、今後どのように子どもに教えていくべきかを考えるきっかけとなりました。
あなたのお子さんとの間で、ハッとさせられた「名言」のようなエピソードはありますか?
