「もっと自由に、自分好みに」。そんな些細なきっかけから始めた趣味が、いつしかプロ顔負けのスキルへと進化し、日常を豊かに彩ることがあります。
そんな中、今回「全員に驚かれます」と嬉しそうに語るのは、20代の女性会社員、ミサさん。
ネイルサロン通いをきっかけに始めたセルフジェルネイルが、今やお店と間違われるほどのクオリティに達するまでの、情熱あふれる道のりについてお話を伺いました。
きっかけは「サロンで伝えづらい…」という小さな悩み
もともと、ネイルサロンに通って施術してもらっていたというミサさん。しかし、その中で小さな悩みを抱えていました。
「施術の途中で、『やっぱりここのデザインを少し変えたいな』とか『パーツをもう一つ足したいな』と思っても、なんだかネイリストさんに伝えづらいな、と感じてしまって…。それなら、いっそ全部自分でやった方が、心ゆくまで好きなようにできるんじゃないかと思ったのがきっかけです」
ガタガタの爪と格闘した日々。上達の秘訣は「練習あるのみ」
しかし、全くの未経験から始めたセルフネイルの道は、決して平坦ではありませんでした。
「サロンでやってもらっていたのを見よう見まねで試すのですが、プロのように綺麗な形が作れず、表面はガタガタ。おまけに、慣れない作業で驚くほど時間がかかってしまい、最初は本当に大変でした」
それでも、ミサさんは諦めませんでした。セルフネイラーたちの動画で手順を学び、プロのネイリストの手元動画で細かなコツを研究。そして何より、「練習あるのみ」と、自分の爪で何度も何度も練習を重ねました。時には友人の爪を借りて施術させてもらうなど、実践を通して着実に感覚を掴んでいったそうです。
「え、セルフなの!?」誰もが驚く、プロ級の仕上がりへ
ミサさんの努力が実を結び、趣味の域を超え始めたのは、大学生の頃。ネイルチップをフリマアプリで販売したところ、予想以上の売れ行きに。商品のコメント欄を通じてカスタムオーダーを受けるようにもなり、1日に3,000円ほど稼げる時期もあったと言います。
そして今、彼女の技術が上達したことを最も実感するのは、周りからの反応でした。
「初対面の方などからネイルを褒めていただく機会が多いのですが、『実はこれ、セルフなんです』と伝えると、全員に驚かれるようになりました。お店のクオリティだと思ってもらえるのが、本当に嬉しいです」
最近では、人気キャラクターの3Dパーツまで自作し、爪に乗せているというミサさん。「これも自分で作った」と明かすと、さらに驚かれ「ネイリストになるべき」と言われることもあるそうです。
「もっと自由に」という思いから始まった挑戦は、今や彼女の指先で、誰にも真似できない輝きを放っています。
このお話のように、何気なく始めた趣味が、自分の世界を大きく広げるきっかけとなった経験はありますか?
