「盗まれることが多いのに…」来日したインドネシア人男性が驚愕。日本の“アタリマエ”に「日本らしいよさ」「素晴らしい精神」

「盗まれることが多いのに…」来日したインドネシア人男性が驚愕。日本の“アタリマエ”に「日本らしいよさ」「素晴らしい精神」

私たちが日本で生活する中で、行列に並んだり、ゴミを自分で持ち帰ったりすることはごく自然な振る舞いです。しかし、こうした日常の光景が、海外から訪れる人々には信じられないほどの衝撃を与えていることがあります。

今回、20代から60代の日本人50名を対象に、海外に誇りたい日本文化についてアンケートを実施しました。その結果、興味深い意識の傾向が見えてきました。

日本人が誇りに思う文化の第1位は公共のマナーと秩序

アンケートの結果、誇りたい日本文化の第1位に選ばれたのは、公共の場でのマナー・秩序(24%)でした。次いで、衛生環境・清潔さ(22%)、治安の良さ(18%)、食文化の豊かさ(18%)と続いています。

回答者からは「誰が見ているわけでなくてもきちんとしているのは日本らしい良さだと思います」「人を思いやる心。いわゆるおもてなしという精神は素晴らしい」と日本人の姿勢を誇らしく思う声が多く寄せられました。

では、実際に日本を訪れた外国人の方は、こうした日本のマナーや環境をどのように受け止めているのでしょうか。過去の取材から、2人の印象的なエピソードを振り返ります。

町中に現れる不思議な箱が証明する日本の治安

 

インドネシア出身のアディさんは、来日して間もない頃に日本の街中で目にしたある光景に衝撃を受けました。それは、いたる所に設置されている自動販売機です。

アディさんの母国では、自動販売機を見かけることはほとんどありません。もし設置されていたとしても、機械が壊されて中身が盗まれることが多いため、屋外に置くことは難しいのだと言います。

日本の街を歩けば、飲み物だけでなく食べ物や日用品まで売られている不思議な箱が次々と現れます。アディさんは、これらが壊されずにどこにでも置いてあるという事実そのものに、日本の圧倒的な治安の良さを確信したそうです。

日本人はルールをきちんと守り、真面目な人が多いからこそ安心して生活できる。アディさんにとって自動販売機は、日本の安全性を象徴する驚きの光景でした。

何でも揃う魔法の箱と店員さんの多忙さ

イギリス出身のオリヴィアさんが日本のコンビニエンスストアに初めて立ち寄った時の驚きも、非常に大きなものでした。

イギリスのコンビニは食料品や日用品が中心ですが、日本のコンビニはホットスナックから化粧品、雑誌まで揃う品揃えの豊富さが際立っています。さらにオリヴィアさんを驚愕させたのは、そのサービスの多様性でした。

ATMでの現金引き出し、宅配便の受付、公共料金の支払いなど、数えきれないほどの役割を一つの店舗が担っていることに、オリヴィアさんは目を丸くしました。コンビニが単なる買い物の場所ではなく、地域住民の生活を支える重要なインフラとなっていることに感銘を受けたそうです。

一方で、これほど多岐にわたるサービスを店員さんが一人で対応している様子を見て、その負担を心配する一面もありました。利便性を享受する裏側には、提供する側の努力があることを彼女は敏感に感じ取っていました。

海外の視点を通して再発見する日本の価値

アンケートで多くの日本人が誇りと答えたマナーや秩序。そして、アディさんやオリヴィアさんが体験した治安や利便性。これらはすべて、私たちが日常としてあまり意識せずに受け入れているものです。

自動販売機が壊されない安全な街や、コンビニで受けられる質の高いサービスは、決して当たり前ではありません。それは、ルールを守り、お互いを尊重し合う日本人の小さな行動の積み重ねによって支えられています。

海外の方々の驚きや感動の声は、私たちが当たり前だと思っている日常が、実は世界に誇れる素晴らしい価値であることを改めて教えてくれますね。次に街で自動販売機やコンビニを見かけた時、少しだけ誇らしい気持ちになれるかもしれません。

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