微熱と息切れが続き、診察を受けた21歳女性。翌日、病院からの着信履歴が止まず…→医師から3日後に下された診断結果とは。 現在の様子とSNSでの発信について迫る

微熱と息切れが続き、診察を受けた21歳女性。翌日、病院からの着信履歴が止まず…→医師から3日後に下された診断結果とは。 現在の様子とSNSでの発信について迫る
イメージ画像:入院中の様子

社会人1年目として毎日忙しくもやりがいを感じて働いていた@nikonikohappy._.0さん。しかし、ある日から疲れやすくなり、階段も休まないと登れなくなります。病院で検査したところ、まさかの診断結果が。当時はまだ21歳で、心身ともに大きな衝撃でした。

息切れ、微熱、すぐに脈が上がるように…

@nikonikohappy._.0さんは白血病とわかる約3週間前から、階段を上るだけで息切れし、1週間前には微熱も出るようになりました。日常生活の中でも、髪を結ぶ、トイレに行くといった動作で脈拍が上がることもあったといいます。

病院に行く前日、テーマパークに出かけましたが、アトラクション間の移動もつらく、周囲の人と同じペースで歩けませんでした。一緒に行った友人から「病院へ行ってみたら?」と言われ、翌日クリニックを受診。血液検査を行いました。

検査結果は1週間後だったため、次の日は普段通りに出勤。しかしお昼休憩にスマホを見ると、クリニックからの着信履歴が何件もあったのです。折り返すと、看護師さんから「今、体調は大丈夫ですか?」と尋ねられ、仕事していることを驚かれるほどのトーンでした。

仕事を早退し、@nikonikohappy._.0さんは慌ててクリニックへ。検査結果は「赤血球・白血球・血小板がすべて少ない。明日大学病院の予約が取れたから行ってください」とのことでした。

「明日も仕事なのに…遅刻連絡しなきゃ」くらいだったと、当時の気持ちを振り返ります。

大学病院での診断と入院初日

大学病院に着くと再度採血を行い、診察室へ呼ばれました。
「白血病か再生不良性貧血の可能性が高いです。今日から入院になります」と告げられ、頭が整理できないまま車いすに座らされ、病棟へ。入院から3日後に「白血病」と診断されました。

お父さんがたくさん買ってくれた帽子(@nikonikohappy._.0さんより提供)
訳がわからないまま(@nikonikohappy._.0さんより提供)

「父と母と一緒に説明を受けたのですが、泣いている母を見て私が泣いちゃダメだと思い、我慢したのははっきりと覚えています」と@nikonikohappy._.0さん。

診断時、@nikonikohappy._.0さんは社会人1年目で、ちょうど一人で担当を持つ時期でした。
「悔しい気持ちと、担当のお客様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と振り返ります。さらに、学生時代の友人が仕事で新しいことに挑戦する姿を見ると「自分は何もできていない」と焦ることもありました。

抗がん剤治療と弟さんによる移植

診断翌日から抗がん剤治療が始まり、3日間は食事がほとんどできず、髪の毛もすべて抜けました。入院中は無菌室で過ごし、個室で窓は二重、面会は禁止。病棟の外にも出られず、孤独を感じることも多かったといいます。

入院初日で即輸血(@nikonikohappy._.0さんより提供)

その後、弟さんがドナーとなり「末梢血幹細胞移植」を受けました。ドナーの血液から採った“血液をつくる元になる細胞”を点滴で体に入れる治療です。

弟さんは高校3年生で部活の引退試合を控えていたにもかかわらず、検査や5日間の入院を受け、姉である@nikonikohappy._.0さんの治療を支えました。
「自分のためになることは何一つないのに、痛い注射や採取を頑張ってくれました。少しずつ元の生活に戻れているのは、勇気を出してドナーになってくれた弟のおかげです。感謝しかありません」と語ります。

ドナーになってくれた弟さんと(@nikonikohappy._.0さんより提供)

退院後は弟さんと買い物に行き、好きなものをプレゼントする予定だそうです。また、面会禁止でも部屋の窓から家族や友人が見える立体駐車場の屋上に来てもらい、手紙や電話で話す時間が大きなリフレッシュになりました。

白血病の理解とSNSでの発信

@nikonikohappy._.0さんは、白血病を知らない同世代の人に「こんな病気があり、こうした治療を受けることができる、若い人でも発症することがある」と知ってもらいたいと考えています。

また、白血病やその他の治療に取り組む仲間たちに少しでも勇気や安心感を与え、悩みを共有したいという思いから、SNSで情報を発信しています。入院中に経験した数えきれない輸血をきっかけに、献血の呼びかけも検討しているそうです。

退院した日に家族で(@nikonikohappy._.0さんより提供)

@nikonikohappy._.0さんは白血病と診断されてから約5ヶ月半で退院。近い目標は、仕事復帰と料理の腕を上げること。
「いつか献血や骨髄バンクに関わる仕事やボランティアもしてみたいと思っています。5年後10年後、病気だったことを忘れるくらい元気に過ごしたいです!」と話していました。

最近ハマっているお菓子作り (@nikonikohappy._.0さんより提供)

白血病は誰にでも突然起こる可能性があります。だからこそ、病気になっても安心して治療に臨める、復帰しやすい社会の実現が必要です。誰もが支えられながら生きられる社会を目指したいですね。

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