見た目の可愛さから、学校などに持って行くと注目を集めるキャラ弁。大人になってから振り返ると、そこに込められた「作り手から子どもへの愛情」にも心を打たれます。
キャラ弁を作り続けたママさん(@sayaka1866)が、これまで作ったキャラ弁をTikTokに投稿すると「めっちゃ美味しそう」「技術が格段に上がってる」などのコメントが寄せられ話題になっています。
今回はママさんに、詳しくお話を伺いました。
子どものために始めたキャラ弁
ママさんがキャラ弁を作り始めたのは、上のお子さんが3歳の年少さん、下のお子さんが1歳未満だった頃。お子さんの保育園の遠足のお弁当として、準備するようになったといいます。


スマートフォンがない時代からキャラ弁を作っていたママさん。現在よりも情報を得ることは容易ではなく、独学で試行錯誤しながら作業を続けました。
最初の頃は1つ作るのに3時間、ものによっては4時間かかることもあったのだとか。

苦労したのは、色の出し方。特に青い髪のキャラクターは、食材ではなかなか表現が難しかったといいます。

スーパーを何件も回って、必要な材料を買いそろえながら作業を進めていたそうです。
こだわりは“表情のリアルさ”
キャラ弁作りを続けるうちに、向上心のあるママさんは“海苔の表現力”を極めます。
キャラクターの繊細な表情を表現できるように、何枚も何枚も海苔を刻んでお弁当を完成させていました。
また、はんぺんやチーズを接着に使うことで、海苔がふにゃふにゃにならないようにする工夫も。


そんなママさんのこだわりが詰まったキャラ弁。遠足当日のお子さんは「今日もキャラ弁作ってくれているの!?」と朝からワクワクしていたそうです。
お迎えに行くと「ママすごかった!」と大絶賛。お友達や先生からも褒められることが多く、子どもたちの嬉しそうな顔が誇らしかったと振り返ります。
子どもたちは大人に
体力勝負を重ね、5年間にわたって作り続けたキャラ弁。現在、上のお子さんは21歳、下のお子さんは19歳になり「もうキャラ弁は卒業です」とひとつの思い出に。

子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら手作業で仕上げたキャラ弁は、ママさんからの“愛情の証”そのもの。
ママさんの弁当作りの記録は、今も見る人の心を温かくしてくれるでしょう。

