9歳の時に両親を失い祖父母に育てられた男性。 →20年以上たった現在の様子に「涙が出てくる」「めっちゃ感動」「心に響いた」

9歳の時に両親を失い祖父母に育てられた男性。 →20年以上たった現在の様子に「涙が出てくる」「めっちゃ感動」「心に響いた」

普段は家族に本音を伝えるのが照れくさい方も、何かきっかけがあると素敵なコミュニケーションが生まれるかもしれません。

Motoyaさんが、敬老の日におばあちゃんのためだけに歌う様子をTikTokに投稿すると「涙が出てくる」「めっちゃ感動」「心に響いた」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

Motoyaさんに話を聞きました。

敬老の日に歌のプレゼント

話題の動画は、歌手になったMotoyaさんが、おばあちゃんを訪れて歌う様子です。

泣いている2人(Motoyaさんより提供)
おばあちゃんの元に向かう様子(Motoyaさんより提供)

両親の離婚後、9歳のときにお父さんが亡くなったMotoyaさんにとって、おばあちゃんは母のような存在でした。
「おばあちゃんに、1対1で歌を歌ったことがなかったな」と思い、敬老の日に歌うことを決意したのです。

家族とぶつかった20代

大学を卒業した22歳のとき、Motoyaさんは「プロのミュージシャンになりたい」と伝えましたが、おじいちゃんとおばあちゃんから大反対を受けました。関係が少しずつ悪化して話さなくなりましたが、Motoyaさんはアルバイトをしながらオーディションを受け続けます。

歌唱前(Motoyaさんより提供)

6年後、28歳で芸能プロダクションに所属が決まり上京しますが、おじいちゃんは一度もライブハウスに来ることなく亡くなってしまいました。

今回、お父さんとおじいちゃんの遺影がある仏壇の前で歌うことになり、歌う前から涙があふれたMotoyaさん。
「『音楽の才能はなかったかもしれないけど、続ける才能はあったよ』と今ならおじいちゃんに言える気がする」と素直な思いも語っています。

涙があふれる様子(Motoyaさんより提供)

歌唱中、目の前には泣くおばあちゃんの姿もありました。Motoyaさんは、おばあちゃんに「プロのミュージシャンになった姿で歌を届けたい」という強い思いから、歌っている最中も歌唱後も涙が止まらなかったといいます。

歌を聞いて泣くおばあちゃん(Motoyaさんより提供)

今後については「おばあちゃんには残りの人生を笑って過ごしてほしい」「もう泣くようなことがないように生きてほしい」と話していました。

歌詞に込められた思い

今回Motoyaさんが披露した曲「家族写真」は、2010年に東京で暮らしていたときに作られました。離れて暮らす中で家族を思い出す機会が増え「家族に歌を作りたい」と考え生まれた曲だそうです。

歌唱中(Motoyaさんより提供)

歌詞は遊園地での思い出を振り返る構成で、ラストには「楽しかった思い出も嫌いだった思い出も、時が経った今すべてが大切な宝物になった」というフレーズがあります。
「歌詞の中で断言できた」と話すこの部分に、Motoyaさんは特に思い入れがあると教えてくれました。

今後の目標

「僕は去年人生で一番大きな挑戦を始めた」と話すMotoyaさん。“逆投げ銭ライブ”を、1,000人に届けるプロジェクトをスタートしたと教えてくれました。逆投げ銭ライブとは、目の前の方にMotoyaさんが先に投げ銭を渡し、1曲歌った後に投げ銭で応えてもらう形式のライブです。

また、来年2026年には100人規模のワンマンライブを実施する予定とのこと。
「今まで出会った全ての方の夢を次は僕が後押し出来るライブにしたいと思います」と、意気込みを語ってくれました。

努力を続けるMotoyaさんが、目標を達成する日はきっと遠くないでしょう。

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