文化や言葉は同じでも、子どもの視点は時に私たち大人に大きな気づきを与えてくれます。
そんな中、今回「ハッとした!」と語るのは、30代の女性アルバイトであるお母さん。
7歳になる娘のハナさん(仮名)の誕生日プレゼントに、遠方に住むじいじとばあばが本気で手作りのミニチュアハウスを作り上げた、孫への深い愛情を感じさせるエピソードについて、お母さんにお話を伺いました。
孫の「自分の部屋みたいな」要望にじいじ・ばあばが本気に
ある時、7歳になる娘のハナさんから、じいじ・ばあばに「自分の部屋みたいなミニチュアハウスが欲しい!」というリクエストがありました。好奇心旺盛で絵を描くのが好きなハナさんは、家具の色やペットの種類まで細かく指定し、「このソファはピンクにしてね!」「庭には小さな花を植えてほしい」と具体的なお願いが続いたそうです。
「ハナの細かすぎる要望に、じいじとばあばが『こんなに細かくても全部叶えたい』と頑張って作業していました」とお母さん。その姿は、お母さんにとって「ここまで本気で作ってくれるなんて!」と驚きと感動をもたらしたといいます。
遠方に住むばあば(65歳)とじいじ(67歳)は、普段は穏やかで温厚な性格ですが、孫に関することとなると急に行動力や熱意が増すタイプ。ハナさんのためならと、二人はハナさんの笑顔を思い浮かべながら、その製作に没頭していきました。
夜なべして作業!本気のミニチュアハウス製作
じいじとばあばは、まず設計図を作り、必要な材料を一つひとつ揃えることから始めました。その後、家具や小物を丁寧に作り込み、色塗りや組み立て作業を分担して行いました。ばあばが色塗りや装飾を、じいじが家具の組み立てや細かい加工を担当。夜遅くまで作業を続けることもあったそうです。
その結果完成したのは、小さな家具や庭、ペットの置物まで細かく作り込まれた、まるで本物の家の縮小版のようなリアルなミニチュアハウスでした。
お母さんは「普段は穏やかで落ち着いたじいじとばあばからは想像できない集中力と行動力に、感動と少し笑いも込み上げました」と振り返ります。孫のためなら全力で取り組む“別人”のようだったというじいじとばあばの姿に、お母さんは家族の温かさを改めて感じたといいます。

「わあ!すごい!」孫の歓声がくれた家族の絆
完成したミニチュアハウスを見たハナさんは、目を輝かせて「わあ!すごい!」と大喜び。夢中になって遊び、何度もじいじ・ばあばに「ありがとう!」と言いながら楽しんでいたそうです。
「孫のためにここまで本気になってくれる姿を見て、家族の温かさや深い愛情を改めて実感しました」と語るお母さん。孫が喜ぶ姿を間近で共有できたことに、心から安心感と感謝の気持ちを感じたといいます。
このエピソードは、普段何気なく過ごす日常の中に、孫への深い愛情によって生まれた特別な瞬間が、家族の絆をさらに強くすることを実感させてくれました。
