孫の希望を叶えるために「いいよ、作ろう」65歳ばあばが本気の料理!?孫大興奮の“料理工程”に「私には出来ない」「頼ってよかった」

孫の希望を叶えるために「いいよ、作ろう」65歳ばあばが本気の料理!?孫大興奮の“料理工程”に「私には出来ない」「頼ってよかった」

子どもの純粋な「やってみたい!」という気持ちは、時に世代を超えた温かい交流を生み出し、大切な文化を未来へ繋ぐ架け橋となります。
そんな中、今回「おばあちゃんに頼ってよかった」と語るのは、30代で看護師として働くお母さん。
10歳の娘さんが学校で拾ってきた栗がきっかけとなり、おばあちゃんの家で繰り広げられた、三世代にわたる心温まる料理教室についてお話を伺いました。

娘が拾ってきた大きな栗。難題は「渋皮煮を作りたい!」

ある日、小学四年生の娘ユナちゃん(仮名)が、学校の授業で拾ったという大きな栗を手に、目を輝かせて帰ってきました。そして、先生から教わったというレシピを手に、こうお願いしてきたのです。
「この栗で、渋皮煮を作ってみたい!」
栗きんとんのような簡単な料理ならまだしも、手間と根気がいる渋皮煮は、お母さんにとっては少しハードルの高い挑戦でした。そこで、料理の大先輩である、別居している65歳のおばあちゃんに助けを求めることにしました。

ばあばの丁寧な手仕事。渋皮を傷つけずに、一つまた一つ

事情を話すと、料理好きなおばあちゃんは「いいよ、一緒に作ろう」と快く引き受けてくれました。ユナちゃんは、大好きな栗と、大好きなおばあちゃんと一緒にキッチンに立てることに大喜び。
しかし、渋皮煮作りは大変な作業です。硬い鬼皮を、中の繊細な渋皮を傷つけないように、包丁で一つ一つ丁寧に剥いていかなければなりません。おばあちゃんは、その根気のいる作業も「楽しそうに」こなしながら、ユナちゃんに優しく剥き方を教えてくれました。
「年季が違うな、と思いました。そして、季節のものを自分で採ってきて料理する楽しさや大切さを、娘に見せてくれて本当にありがたいなと感じました」

「すごい!」孫の感動と、母が誓った”味の継承”

みるみるうちに栗の皮が剥かれていく様子に、ユナちゃんは「すごい!」と感嘆の声を上げ、煮込み始めてから出てくる大量のアクにも驚きの連続。初めて見る栗の料理の全工程に、興味津々の様子でした。
「学校で先生に教えてあげるんだ!」と意気込む娘の姿を見て、お母さんは、これが最高の食育になっていると感じたそうです。
「なかなか私ではやってあげられない大作業だったので、おばあちゃんに頼って本当によかった。と同時に、自分もこの技をちゃんと受け継いで、次の世代、そして孫の世代に、『我が家の味』や『日本の文化』として伝えていかなければ、と強く思いました」
ユナちゃんが拾ってきた一袋の栗は、おばあちゃんの熟練の技と愛情によって美味しい渋皮煮になっただけでなく、母と娘の心に「伝統を受け継ぐ」という温かい決意を灯してくれたようです。

このお話のように、お子さんとのやり取りで「ハッとした」エピソードはありますか?

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