日常のなかで、さりげない優しさに助けられることは少なくありません。なかでも予期せぬ場面での思いやりは、温かさをより強く感じさせてくれるものです。
2歳の娘さんを連れたママさんが買い物中に遭遇した高校生の対応が驚くほど素晴らしかったそうです。このときの様子について、ママさんに話を聞きました。
イヤイヤ期の子どもに大苦戦
2歳の娘さんと買い物に出かけていたママさん。イヤイヤ期真っ最中の娘さんは、手に持ったキャラクターのお菓子をレジの店員に渡すことを頑なに拒否し、大泣きしてしまいました。
正直なところ、ママさんは「怒鳴りそうになっていた」とのこと。
そのとき、通りがかった高校生が付箋に手書きで娘さんが好きなキャラクターのイラストを書いて差し出してくれたといいます。

娘さんは渡された付箋に興味が移り、泣き止みました。おかげで無事にお菓子をレジを通すことができ、ママさんは「本当に感謝しか無かったです」と振り返ります。
この出来事以降、娘さんがお気に入りのシールを貼るシール帳に、キャラクターが描かれた付箋も仲間入りしたそうです。
涙が出そうになった「勇気ある行動」
高校生の思いやりに気づいたとき、「涙が出そうになりました」とママさん。
「このご時世、見て見ぬふり、騒いでいる…とSNSなどに投稿をされることが多い中、行動してくれた勇気がすごいと思い、娘もこんな女の子になって欲しいなと思いました」と、当時の感動を語ってくれました。
ママさんがとにかく感謝の気持ちを精一杯伝えると、「保育士を目指してるからほっとけなくて……」と答えてくれた高校生。
ママさんは「絶対いい保育士になれますよ!研修のときとかこの子のクラスで巡り会えたら凄いですよね!」と伝えたのだとか。
接客業にも活かしたい「気遣いの方法」
今回の出来事を振り返って「私も接客業をしているので、こういう気遣いの方法もあるんだと改めて勉強になりました」と語ってくれたママさん。
通りすがりの高校生の機転と優しさが、困っている親子を救った、心温まるエピソードでした。
