平日のある日、30代会社員の女性が小学3年生の娘さんと交わした可愛らしいやり取りが、思わず笑ってしまうほどユニークでした。
今回は娘さんが残したメモについて、ママさんにお話を聞きました。
「出かけるときは、どこへ行くか伝えてね」
とある平日の15時過ぎ。リモートでの仕事を終えリビングに戻ったママさんは、小学3年生の娘さんがいないことに気づきました。
ママさんは、日頃から娘さんに「出かけるときは、一言伝えて行って。無理な時は電話の横にあるメモ帳に書いてから出て」と口うるさくお願いをしていました。そのため、電話の横にあるメモ帳を確認すると、そこには確かに娘さんの字で何かが書かれていました。
残された謎の数字
娘さんが書き残していたのは、ただ一言、「100」という謎の数字。
ママさんは、メモを見た瞬間、「どういうことだ!?何かのクイズか!?」と、この謎の暗号に頭を悩ませてしまいました。
しかし、30分後に帰宅した娘さんとのやり取りで、すべての謎が解けます。
私:「どこ行ってたの?出かけるときは言ってって言ったでしょ。」
娘:「ママ、電話の横のメモ帳に書いたらいいって言ってたじゃん!」
私:「そうは言ったけど、きちんと書いてよ。100ってなによ!?」
娘:「100均に決まってるでしょ!他に何があるの!」
確かに家のすぐそばには100円均一ショップがあります。
冷静になって考えればわかりますが、謎の暗号を残して出かけるのはやめてほしいと思ったそうです。
大人とは違う子どもの発想に感心
ママさんは大人の感覚では「100均に行ってくる。そう一言書けばいい」と思うところでも、子どもにとっては「100」だけで十分伝わるという遊び心とクイズ性がある。「さすが子どもだなと思いました」と振り返ります。

ママさんは、この出来事を通して、「子どもの遊び心にもう少し寄り添って、楽しんだ反応をしてあげればよかったな」という学びを得たと言います。
小さなやり取りが“成長”につながっていく
この出来事以来、ママさんと娘さんの間のコミュニケーションに小さな変化が生まれました。
「私も娘に何か伝えるとき、大事な時以外は遊び心でなぞなぞのように伝えたり、子どもに考えさせる力を身に着けさせようという気持ちがうまれました」
娘さんが工夫して残した“独創的なメモ”は、大人にとっては予想外の暗号でしたが、そこには確かな遊び心と、親子のコミュニケーションをより豊かにするきっかけが隠されていました。


