30代・会社員の加藤さん(仮名)は、ある日、電車でスマホを眺めていると、小学生3年生の息子さんからLINEの通知がポンッ。
開くと──再生ボタン付きの録音メッセージ。
「何だろう?」とタップした瞬間、車内に流れそうになったのは、力強いこぶしの効いた“ソーラン節”でした。
掛け声まで完璧!練習の成果を披露したかった
息子さんいわく、今度の運動会でソーラン節を踊るとのこと。
「1番いきます!」「サビ入ります!」と張りのある掛け声まで入った全力パフォーマンスは、「早く聴かせたい!」という思いの表れだったようです。
母、笑いをこらえる通勤タイム
突然の大音量を避けるため、加藤さんはあわててイヤホンを装着。
電車の中で吹き出しそうになりながらも、息子さんの本気ぶりと録音機能を使いこなす姿に感心したといいます。
帰宅後は“フルコース”で披露
家に帰ると、今度は歌に合わせてキレキレの踊りも披露。
「本番では歌わないんだよ。踊りだけ!」 と胸を張る息子さんに、加藤さんは改めて運動会への意気込みを感じたそうです。
家族全員で“ソーラン節”習得
その日以来、夕食後のリビングは毎晩ソーラン節大会。
自然と加藤さんも振り付けを覚え、いまや親子でシンクロダンスができるほどに。
家族のちょっとしたコミュニケーションが、運動会本番へのエールになっています。
“子どものデジタル力”にびっくり
「録音メッセージなんて使ったことなかった」と笑う加藤さん。
息子さんのおかげで便利機能を知り、スマホの使い方でも“先輩”ぶりを発揮するわが子に「すごいな、面白いな」と感じたとか。
日常のLINEひとつが、家族を巻き込むちいさな祭りへ。
デジタルが生んだほっこりエピソードは、今日もリビングに元気な「ソーラン、ソーラン!」を響かせています。
