文化も言葉も異なる海外での生活は、時に予想外の発見に満ちています。
今回お話を伺ったのは、フランス出身で日本に留学中の20代の男性、ジャンさん(仮名)。初めて日本のコンビニエンスストアに深夜に足を踏み入れた際、その便利さと安全な環境に強い衝撃を受けたといいます。
ジャンさんが日本で最初に感じた驚きと、その後の感動的な体験についてご紹介します。
深夜1時でも明るいコンビニ!温かい食べ物と丁寧な接客に感動
初めて日本に到着した日の深夜、ホテル近くで食事を探していたジャンさんは、明かりの灯る「コンビニエンスストア」を見つけました。その時の驚きは、今でも鮮明に覚えているといいます。
「フランスでは、深夜に営業しているお店は限られていますし、治安も少し心配です。しかし、日本のコンビニは深夜1時にも関わらず明るく開いていて、温かいお弁当やおにぎり、飲み物、日用品まで何でも揃っていることに本当に驚きました。しかも、店内はとても清潔で静か。フランスでは考えられない光景でした」
さらに、レジの店員さんの丁寧な対応は、ジャンさんにとって日本文化の「おもてなし」を最初に感じる特別な瞬間となりました。
便利で清潔、そして礼儀正しい国・日本
深夜のコンビニエンスストアでの体験は、ジャンさんに「日本は便利で清潔で礼儀正しい国だ」という強い印象を与えました。
「アニメや映画で日本のことは知っていましたが、実際に住んでみないと分からないことが多いと思っていました。しかし、深夜のコンビニ一つをとっても、日本社会の仕組みや人々の意識の高さを感じることができました。それ以来、私も日々の生活の中で、時間や空間を大切に使おうと意識するようになり、他人への気配りや礼儀の価値にも目を向けるようになりました。日本での生活は、私の考え方や行動にも良い影響を与えてくれています」
落とした財布が数時間後に!日本人の誠実さに心打たれる
日本での生活を送る中で、ジャンさんにとって忘れられない感動的なエピソードがありました。
「ある日、うっかり財布を落としてしまったんです。すぐに最寄りの交番に行ったところ、なんと数時間後には誰かが拾って届けてくれていました。中のお金もカードも、すべてそのままの状態で戻ってきたのです。フランスでは、失くした財布が戻ってくることはほとんどありません。この時、日本人の誠実さと公共意識の高さに心から感動しました」
この経験を通して、ジャンさんは「信じること」や「他人を思いやること」の大切さを改めて学び、自身の行動が誰かの安心につながるかもしれないと考えるようになったといいます。感謝と尊敬の気持ちで胸がいっぱいになった瞬間でした。
日本での快適な生活、大切なのは他人への配慮
日本での生活を通して、ジャンさんは他の外国籍の方々に伝えたい魅力として、公共の場でのマナーの重要性を挙げました。
「日本では、自分の行動が他人に迷惑をかけないように配慮することがとても大切です。その意識が、公共の場の清潔さや安全な社会を支えているのだと思います。最初は少しルールが多いと感じるかもしれませんが、それが日本での快適な生活につながっています。そして何より、思いやりと誠実さにあふれた社会であることが、日本の最大の魅力だと思います」
フランス出身のジャンさんが深夜のコンビニで感じた驚きは、日本の便利さと安全性を象徴する出来事でした。ジャンさんの体験は、私たち日本人が大切にしている価値観を改めて認識する良い機会を与えてくれました。
