外出先で子どもが泣いてしまったとき、どうにかして泣き止ませないと…!と、プレッシャーに感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときに、優しい言葉をかけられると嬉しいですよね。

今回紹介するのは「泣いてしまった子どもへの対応」についてのエピソードです。

イラスト:23ca

予防接種で泣いてしまい…

マユ(仮名)さんの息子であるショウくんが1歳のときのことです。
かなりの怖がりで場所見知りや人見知りがあったショウくん。とくに小児科や病院に連れていくと怖くなってしまうようで、大泣きしていました。

その日も予防接種とアトピーの薬をもらいに行く用事が。予防接種でかなり泣いたあとに隣の薬局に薬をもらいにったマユさんたち。
「もう怖いことないよ」と言ってもまったく泣き止まず、マユさんにぴったりとくっつくショウくん。
薬局で保険証やお薬手帳をカバンから出すのことも苦戦していたマユさんに、薬局で薬を待っていたおばあさんがショウくんに優しく話しかけてくれました。

『泣いてしまった子どもへの対応』イラスト:23ca

「病院からずっと泣いていたし人見知りがあるから、話しかけられてもどうせ余計泣くだろうな」と内心思っていたマユさんですが、意外にもすっと泣き止みました。
泣いていることには関係ない話をしてくれたり、にこにこして話しかけてくれたおかげで、ショウくんはすっかり元気に。
「私も怒ってはいなかったけど、関係ないところでもずっと泣く子どもに、ついついなに泣いてんの!と言ってしまっていたのがよくなかったかなと反省しました」とマユさんは話してくれました。

泣き虫な子もいる

このときの出来事についてマユさんに話を聞きました。

ーおばあさんに話しかけてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
病院のようにまわりが静かにしているような場所でずっと泣かれると、意外と同じママさんたちでも痛い視線を送ってくる方がいるなかで、優しく接してくれるのは本当に心が救われる思いでした。
自分も逆の立場なら同じように優しく接していこうと強く思いました。
もちろん、声をかけてくださったおばあさんにも「ありがとうございます」とお礼をしていたのですが「うちも泣き虫だったから気持ちがわかるわよ」と言っていただけました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
子どもはみんな性格もなにもかも違うので、どんなにちゃんと育てていたとしても泣き虫な子もいると思います。なので、どこかに行ったときにすごく泣いているような子がいても、優しく見守ろうと思いました。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
0歳児や1歳児を育てているときは言葉が全部は伝わらないし、眠かったり、機嫌が悪かったりすると普段できることでも全然できなくなり大泣きするので、どこかに連れていくタイミングをはかるのが本当に大変でした。
人見知りや場所見知りもあるとなおさら機嫌が悪くなり大泣きするので、そのあと泣き疲れて変な時間帯に寝てしまうこともありました。そのとき寝てしまうと夜に寝なくなってしまうので、必死に起こしておくのもまた大変でした。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
小さくてかわいい時期は一瞬ですが、その一瞬が1番大変で、忙しかったりするとついつい強い口調になってしまうかもしれませんが、そこはぐっとこらえて優しく接してあげられたらと思います。
振り返ってみればほんとにあっという間に大きくなってしまうので今を大切にしてほしいです。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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