男子新体操で日本一になったという@yuya__877さんは、大学4年生のときに休学し、ラスベガスの世界的なエンターテインメントショーでパフォーマーとして活動していました。
ところが、トレーニング中に首を負傷し、首から下が動かせない状態となります。
SNSで「次はどんな面白い展開があるのだろう」と語る@yuya__877さん。その思いについて聞きました。
トレーニング中の事故で首を負傷し、脊髄を損傷
@yuya__877さんは、小学校2年生から新体操に取り組み始めました。
高校2年生のときにはユースチャンピオンシップで全国優勝し、大学へ進学。大学3年生では男子新体操の全日本選手権で個人総合優勝を果たしました。
大学4年生を休学して一人でアメリカへ渡り、ラスベガスの世界的なエンターテインメントショーでパフォーマーとして活動を開始。大好きなアクロバットを仕事にしながら、夢のような生活を送っていました。

ところが、トレーニング中に難しい技に挑戦していた際、事故が起こり、首を負傷して脊髄を損傷します。
怪我をした瞬間、「ギーン」というような鈍い音と骨の音が聞こえ、その直後から身体中に「ジーン」とした、明らかに普通ではない感覚が走りました。頭の中では「下半身不随になる。もう歩けない」という思いがよぎったといいます。
同僚やスタッフがすぐに駆け寄り、メディカルスタッフも素早く対応。たくさん声をかけられながら救急車で搬送され、翌日に手術を受けました。
@yuya__877さんは医師から脊髄を損傷していると説明され、首から下が動かせないと改めて感じたとき、「もう二度と歩けない」「もう二度とアクロバットができない」と、すべてが怖くなったと話します。
怪我から約1ヶ月は腕を動かすこともままならず、自分の顔をかくこともできなかったそうです。さらに、呼吸器系の機能も弱くなり、話すことはできても長く話せず、大きな声を出すこともできなくなってしまいました。

右腕の回復と、自分で食事をするまで
怪我から8〜9ヶ月が経とうとしている現在、右腕は手首を反らせるまで回復しています。
指を自分の意思で動かすことはできませんが、手首の動きを利用する「テノデーシス」という方法で、物をつかむような動作がある程度できるようになりました。しかし、手首を使えるのは右側だけで、指は左右とも自分の意思では動かせないといいます。

日常生活ではまだ多くの介助が必要ですが、その中でも大きく回復したと感じているのが食事でした。
「自分のペースで食べるご飯が本当に恋しかった…」という@yuya__877さんは、「絶対に、いつか自分でご飯を食べられるようになる」と思いながらリハビリを続けます。
その結果、専用の器具を使いながら、自分で自由に食事を摂れるようになりました。
手動車いすを自分で使えるように
大きな目標の一つは、手動車いすを自分で使えるようになることです。
現在は電動車いすを使用しています。手動車いすは室内で使うのがやっとで、屋外では坂道や小さな段差があると自分で進めないことも多く、実生活で自由に使えるレベルには達していないとのこと。

@yuya__877さんは、小学2年生で新体操を始めて以来、アクロバットから離れたことが一度もありませんでした。
「自分の人生は幸せだ」と心から感じていたからこそ、幸せだったこれまでの日々と現在の状況とのギャップがとてもつらいと語ります。
そんな中、SNSの投稿で「次はどんな面白い展開があるのだろう」とつづった@yuya__877さん。そこには、怪我をする前から抱いていた「人生で何かをやり遂げたい」「何者かになりたい」という思いがあります。
その思いは怪我をした後も変わらず、「では、今の自分にしかできない人生とは何だろう」と日々考えているそうです。
「その答えはまだ出ていません。今の身体が自分のベストだとも思っていませんし、自分がまだ見たことのない世界もたくさんあると思っているからです。そこで、今後もいろいろなことに挑戦して、いろいろな人に出会い、いろいろなものを自分の目で見ていきたいのです」と、その思いを語ってくれました。
いつか「自分にしかできないこと」を見つけたい
現在は、ネブラスカ州にある入院型のリハビリ施設で生活している@yuya__877さん。月曜日から金曜日まで、1日に4〜5コマほどのリハビリを受けているそうです。
怪我をする前から、Instagramでは主にアクロバットの動画を投稿し、SNSでの活動にも力を入れていました。怪我をした後、そのことをSNSで報告するかどうかは迷いましたが、身の周りの方々へ状況を報告することを選びます。
一度怪我について発信した後、「新しい自分として、今までとは違う動画を投稿することはできるかもしれない…」と気持ちに変化があったとのこと。怪我をして変わった自分の人生を少しでもポジティブな形で発信していけたらと、動画制作や発信を続けるようになりました。

SNS発信にはもう一つ目的があります。それは、将来の自分が振り返ったときに、怪我をしてから歩んできた軌跡を簡単に見返せるよう、記録として残しておくこと。
「自分自身の人生の記録という意味でも、今の発信をとても大切にしています」と語っていました。
@yuya__877さんのまず一つの大きな目標は、大学への復学と卒業です。その後は、これまでの経験すべてを活かして、いつか「自分にしかできないこと」を見つけたいと考えています。
「だからこそ、その答えを探していく過程も含めて、これからの発信や活動を見守っていただけたら嬉しいです。そして、応援していただけたら本当にありがたいです。自分自身も、これからの自分が何をするのか、どんな人生を送るのかに期待していますし、とても楽しみにしています」と話していました。

大きな怪我によって人生が一変した@yuya__877さん。今の自分にしかできないことを考えながら、リハビリや発信を続けています。

