@salamander583さんは、妊活を始めて4年目。体外受精の採卵手術後、お腹が日に日に膨らみ、数日後にはベッドから起き上がれないほどの状態になりました。
息苦しさもあり病院を受診したところ、緊急入院することに…。
その原因や当時の思い、現在の様子について話を聞きました。
採卵手術後、突然苦しくなり…
2025年5月29日、@salamander583さんは体外受精の採卵手術を受けました。術後、一時的な寒気を感じたあと、お腹が徐々に膨らみ始めたといいます。
美容師として働く@salamander583さんは、手術翌日は休み、その後の3日間は仕事へ。しかし、その頃から呼吸のしづらさや体の違和感を感じていました。
そして6月2日には、お腹の張りでベッドから起き上がれず、呼吸も荒く、歩くのもつらい状態に。
婦人科を受診した結果「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)」と診断されました。

「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)」という診断
OHSSは、体外受精や不妊治療で使用する排卵誘発剤などの影響で、卵巣が過剰に刺激され、お腹の張りや痛みなどを引き起こす症状です。重症化するケースは多くないものの、@salamander583さんは重度のOHSSとなり、緊急入院することになりました。
入院から3日後には、尿が出にくくなった影響で体重が約10kg増加。お腹は妊婦さんのように大きく膨らみ、不安で涙があふれたと振り返ります。

また、妊婦さんと同じ病棟での入院生活だったため、赤ちゃんの泣き声や心音検査の音を耳にすることも多かったとのこと。素直に喜べない自分に戸惑いながら、苦しさや痛み、不安が重なり、過呼吸を起こしてしまうこともありました。
その後、少しずつ尿が出るようになり体重は減少。ただ、合計22回に及ぶ点滴や注射は、とてもつらかったと話しています。

乗り越えた治療の先にあった妊娠
OHSSを経験してから約2ヶ月後、@salamander583さんは妊娠していることが判明しました。当時は、お腹の赤ちゃんに「がんばれー!」と応援の気持ちを抱いていたそうです。
妊娠中も美容師として働いていたため、ストレスを溜めないことを意識。また、車で通勤していたことから、妊娠初期の強い眠気に対しては、こまめに休憩を挟むなど特に気をつけていました。

出産前には、促進剤を2日間使用しても陣痛につながらず、一度退院することに。その後の出産当日も、早朝から12時間分娩台にいましたが赤ちゃんは生まれず、再度促進剤を使用。それでも出産に至らなかったため、緊急帝王切開となりました。
誕生したのは3476gの女の子。無事に生まれてきてくれたことに、まず安心したといいます。
一方で、帝王切開後は痛み止めが効かず、体を動かすことも眠ることもできない状態に。そのため、生まれてから2日間は娘さんに会えず「会えるまで本当に長く感じました」と振り返っていました。

家族が一緒のときにはゆっくり過ごして…
OHSSを経験したからこそ、@salamander583さんは出産について改めて感じることがあったといいます。
「OHSSでは、お腹に水が溜まり、妊婦さんのようなお腹で苦しい治療が続きました。だからこそ、実際に出産して『赤ちゃんが生きていて、その隣に自分もちゃんといる』ということを、より強く実感しました。妊娠や出産では、不安やさまざまなマイナートラブルもあると思います。でも、小さな手や声、一生懸命生きようとする我が子の存在に励まされます」
また、これから出産を迎える人たちへは「ここまで頑張ったんだね、と伝えたい」と話していました。
現在、@salamander583さんは夫婦で3ヶ月の育休を取得したそうで「家族で過ごせる時間を大切にしながら、ゆっくり過ごしていきたい」と語っていました。
@salamander583さんの体験からは、妊娠や出産が決して当たり前ではないことに気づかされます。また、OHSSという症状について、今回初めて知った人も多いかもしれません。こうした発信が、同じような不安を抱える人への理解や安心につながっていきそうです。

