@___ty01___さんは2023年10月に34歳という若さで脳梗塞になり、一時は生死を彷徨うほどでした。入院や転院を経てリハビリに励み、2024年5月に退院。そして現在もリハビリを継続しており、2025年10月、脳梗塞になってから2年が経った姿をSNSに投稿します。そこで@___ty01___さんに、脳梗塞で倒れたときのことや現在のことなどについて話を聞きました。
体の不調はまったくなかった…

ある日の朝、会社に出社しないことを不審に思った同僚が、自宅で一人暮らしをしている@___ty01___さんを心配して訪ねてくれました。そして倒れているところを見つけられ救急車を呼び緊急搬送されます。そこで脳幹部の脳梗塞と診断されました。
「力が入らず、風呂場の浴槽から立ち上がれなくなったところまでは覚えていて、そこからしばらくして同僚の声がかすかに聞こえ、何とか浴槽を出て這いつくばってリビングまで行った記憶があります」と、当時のことを振り返ります。
倒れるまでは、体の不調などはまったくなく、至って普通にバリバリ仕事をしていたという@___ty01___さん。
「普段から不摂生な生活が続いていたので、それが祟ったのかもしれません」と話していました。

このときの記憶はなく、目が覚めたら全身が動かなくなっていたといいます。
体幹にも麻痺が残ってしまい、長時間車いすで過ごすのが難しくなりました。急性期の1ヶ月を過ごした病院では、車いすに座ること自体がつらく、当時はその時間がとても苦痛だったと振り返ります。
嚥下障害が出た際は胃ろうで栄養を補給していましたが、途中で不要となり、転院先で抜去手術を受けました。退院時にはすでに口から食事ができるようになり、私生活に支障はなかったといいます。
生まれ変わったつもりで…
脳梗塞と診断されてから2年が経った現在、嚥下障害・感情失禁(高次脳機能障害)・四肢体幹機能障害・構音障害の後遺症があります。
脳梗塞と後遺症と向き合うことに対して「生まれ変わったつもりで、少しずつ取り戻しています」と語りました。

@___ty01___さんは、現在も日々リハビリに取り組んでいます。リハビリのため、両手で杖を使いながら、ゆっくり駅に向かって歩行する様子もありました。


@___ty01___さんは「リハビリに携わってくれている先生方のおかげで、少しずつ体は回復に向かっていると思います。この後遺症は年単位で体が変わっていくため根気強く闘っています」と話します。
必ず復活できることを伝えていきたい
@___ty01___さんは脳梗塞となったとき、同じような年齢の人が少ないことや、病気に関する情報を見つけるのにかなり苦労しました。そこで「少しでも私のように困っている人の助けになれば」という思いで発信を始めることに。
SNSでは、主にリハビリの様子を発信し「この病気の後遺症との向き合い方は常に自分との闘いだと思っています。妥協をすれば、回復はそこで止まると思っています」と語ります。
「リハビリの重要性や、いつになっても必ず回復できることをSNSを通して伝えていきたいです」と、今後について話してくれました。
脳梗塞というと、年配の人がかかる病気という印象を持つ方も多いかもしれません。ですが、実際には年齢に関係なく発症することがあります。
@___ty01___さんがコツコツとリハビリに取り組む姿は、脳梗塞という病気について知るきっかけとなり、同じように病気と向き合う人の大きな力となるでしょう。

