仕事で疲れている時…サッと何か差し入れをもらって、心が温まった人はそう少なくないでしょう。
そんな中、今回「ハッとした!」と語るのは、50代の女性会社員であるサオリさん(仮名)。
20年前、アパレル店の棚卸しで疲弊したスタッフたちへ、イタリア人の社長が届けた「気が利いた」サプライズの差し入れについて、サオリさんにお話を伺いました。
疲労困憊の棚卸しで社長が届けた「甘いもの」
今から20年前、サオリさんが外資系アパレル店で働いていた時のことです。その日は、全スタッフ約20名で丸一日かけて棚卸しを行っていました。3フロア分の商品を夜20時までかけてようやく完了するという、疲労困憊の状態でした。
「もうヘトヘトで、みんな早く帰りたいと思っていたんです」
そんな時、社長から、思いがけないサプライズの差し入れがありました。それは、テーブルに並べられたスコーンとマフィン、そしてコーヒーでした。
種類豊富なスコーンとマフィンに「さすが社長!」
差し入れがあることを知らなかったスタッフたちは、仕事を終えて帰ろうとした途端に現れたスイーツとコーヒーに、皆驚きと喜びの声をあげました。
サオリさんは、その差し入れのセンスに「気が利いている!」と感動したと言います。
「疲れたところに甘いものがタイミング良く、しかもスコーンとマフィンの種類がプレーン、チョコレート、ラズベリー、バナナなど、バラエティーに富んでいたんです」
単なる差し入れではなく、スタッフ一人ひとりの好みを考えたチョイスに、「さすが社長!だなと思った」と、その心遣いに感服したそうです。
サプライズ差し入れが教えてくれた「気遣いの連鎖」
社長のサプライズ差し入れは、その後のサオリさんの行動にも大きな影響を与えました。
「あの経験があってから、私自身も何でもない時にサプライズ的にスタッフのみんなに有名店のスイーツを差し入れするようになりました」
疲れている時、頑張っている時に、相手を思って用意された差し入れは、単なる食べ物以上の喜びと活力をもたらしてくれます。サオリさんは、社長の粋な計らいから、「気遣いの連鎖」の大切さを学んだと言います。
「あの夜のスコーンとマフィンは、今でも忘れられない、心温まるサプライズです」
