「牛乳パック持っていかなきゃ」登校直前、小学生息子の一言に頭が真っ白に。しかし…焦った母が用意した”モノ”に「さすがママ!」「胸がじんわり…」

「牛乳パック持っていかなきゃ」登校直前、小学生息子の一言に頭が真っ白に。しかし…焦った母が用意した”モノ”に「さすがママ!」「胸がじんわり…」

子どもの「急なお願い」は、親の対応力が試される瞬間です。そんな突然のピンチを、あなたならどう乗り切りますか?
今回「頭が真っ白になりました」と語るのは、30代のお母さん。

登校直前の息子の絶体絶命のピンチを、お母さんの見事な機転が救ったエピソードについて、お話を伺いました。

「今日いるの!?」登校直前のSOSに母の頭は真っ白

事件が起きたのは、ある朝のことでした。小学生の息子、ケンタくん(偽名)が「今日の図工で牛乳パックが必要なんだった!持っていかなきゃ」と、登校の直前になって突然言い出したのです。

前日まで全く聞いていなかった突然の告白。
お母さんは慌てて探しましたが、運悪く空の牛乳パックはすべてゴミに出してしまった後でした。コンビニに買いに行く時間もなく、刻一刻と登校時間は迫ります。

「どうしよう、先生に怒られる!」と半泣きで慌てふためくケンタくんを前に、お母さんも頭の中が真っ白に。

救世主は冷蔵庫の奥に!母の閃き「これならいける!」

残り時間はわずか10分。「もう間に合わないかもしれない…」と焦りがピークに達したその時、お母さんは必死でキッチンを見回しました。何か代わりになるものはないか——。
そして、冷蔵庫の奥に紙パック入りの豆乳が一本残っているのを発見します。

「その瞬間、『これなら形も素材も牛乳パックと同じ!』と閃きました。まさか豆乳パックで代用するなんて自分でも驚きましたが、藁にもすがる思いでしたね」
お母さんは急いで豆乳を別の容器に移し、パックを水で軽くすすぐと、タオルで水気を拭き取ってケンタくんのランドセルに滑り込ませました。
見た目は牛乳パックとほとんど変わりません。

「ママ、助かった!」息子の笑顔がくれた一番の収穫

豆乳パックを受け取ったケンタくんは、「間に合った!」と満面の笑みに。
そして、普段は照れ屋なのに「ママ、ほんとにありがとう!助かった!」と、お母さんにぎゅっと抱きついてきたそうです。

「心から安心した顔で言ってくれて、私自身も胸がじんわり温かくなりました」

後日、授業でも問題なく使えたと聞き、家族からも「さすがママ!」と称賛の嵐。
この出来事は、ケンタくんにとって「困った時でも、工夫すればなんとかなる」という前向きな気持ちを学ぶ良いきっかけになりました。

お母さんは、この経験から大きな学びを得たと言います。
「『完璧じゃなくても、今あるものを工夫すれば十分なんとかなる』ということです。子どものピンチの時こそ、母親の柔軟な発想が力になるのだと実感しました」

この一件以来、持ち物を確認する習慣ができたそうですが、何よりも「息子に『困った時も落ち着いて工夫すれば大丈夫』という考え方を伝えられたことが、一番の収穫です」と笑顔で語ってくれました。

朝のドタバタ劇は、お母さんの柔軟な発想力によって、親子の絆を深め、「困難を乗り越える知恵」を育む貴重な体験となりました。

このお話のように、お子さんとのやり取りで「ハッとした」エピソードはありますか?

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